内容説明
追悼、フジコ・ヘミング。「まだまだ、これからなの。これからがすごいのよ。これから新しいチャレンジが始まるのよ。」自分の心の奥底にまで触れる音楽には、必ず「物語」がある。ひとりの演奏家の人生を知ることによって、その音楽はより広く、深く、届いてくる。そうして私たちはフジコさんの音楽に出会った。―永遠の音色の記憶に。
目次
Album モノクロームの肖像―Fuzjko Hemming 2000
Poem 私の好きな世界(フジ子・ヘミング)
Liner note
Essay
フジ子・ヘミングコレクション
Art Gallery パリ色彩日和―画=フジコ・ヘミング
Interview
フジコ・ヘミング インタビュー 懐かしくて新しい一日
Text
Dialogue おしゃれ対談 フジ子・ヘミング×美輪明宏―他人と同じ人生なんて面白くない
ワールドコラボレーション
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
grassbigsky
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2024年4月、フジコさんが92歳で亡くなられた。1998年、たまたまつけていたTVから流れてきたフジコさんのピアノ。惹きつけられるように番組を見たのを覚えている。残念ながらコンサートに出向くなどはできなかったが、CDやその後のTV番組でフジコさんのピアノに聞き入った。本書はこれまでに著された様々なフジコさんに関する記述を集めた追悼本になっている。それぞれの係わりや立場からフジコさんについて言及されていて興味深い。評論家の方々の言葉はどうも白々しく感じるのだが。まだまだ情感あふれるピアノが聴きたかった。2024/12/08