出版社内容情報
人間や動物とは全然違う生命として生きる植物。死はあるのか、個体なのか中心はあるのか。植物の存在を徹底的に問う斬新なエッセイ。
内容説明
植物という存在を究極まで哲学してみる!わたしたちは植物をどう見るべきか?フッサールやメルロ=ポンティの現象学を始め、西洋哲学を用いて「植物の生命と存在」を考察し、ひとつずつ丁寧に解いていく―異色のフランス女性哲学者の著書。
目次
第1部 植物をどう認識すべきか(肖像画としての生命―観察・記録・命名・分類;構造からみた生命―植物生理学は何をとらえたか;文法としての生命―植物と動物の境界線はどこにあるのか;植物と動物の共通の機能―植物に「感覚」はあるのか;外見と現実「あたかも○○かのように」―意味についての問題;植物の擬人化―最近の社会現象について;植物の本質的な他者性―植物中心主義は証明できるのか)
第2部 植物とはどのような存在か(植物の生命の本質―「生命」は「生存」ではない;植物は知覚世界を持っているか;植物は個体なのか―個体性と自己同一性;空間的な働き―中心性と自由;時間を生きる存在と精神的な生命―意識の問題;植物の美しさ―目的のない外見)
第3部 植物の倫理的な価値と法的な権利(環境破壊の嫌悪感という教訓;環境保護の倫理と法的な考えかた;生命中心主義の盲目さと罪深さ;植物中心主義―意識の緑化;植物の苦しみ―動物の苦しみを欺く手段)
著者等紹介
ビュルガ,フロランス[ビュルガ,フロランス] [Burgat,Florence]
1962年生まれ。フランスの女性哲学者。リヨン第3大学で科学哲学の博士号取得。フランス国立農業・食糧・環境研究所の主任研究員。主な研究分野は、動物生命現象学、哲学的人類学、動物権利論。人間と動植物の違いと新たな生命観を追究。ヴィーガン(完全菜食主義)を実践する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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