出版社内容情報
地球温暖化、気候変動、雲、海水の大循環、台風など、地球規模の水のはたらきを解明してきた科学者たちの奮闘と、気象がわかる傑作。
内容説明
大気、雲、気温、海流―気象の全球的なメカニズムはいかに解明されてきたか。気象予測は、地球の壮大なシステムを明らかにしてきた。数々の観測と研究を追いながら科学者たちの気象解明に捧げた道のりをたどる。
目次
第1章 序文
第2章 熱い氷
第3章 透明な雲
第4章 モンスーンの数値
第5章 熱い塔
第6章 速い水
第7章 古い氷
第8章 結論
著者等紹介
ドライ,セアラ[ドライ,セアラ] [Dry,Sarah]
フィラデルフィアで生まれ育つ。ハーヴァード大学卒業。環境ジャーナリズム等の仕事を経たのち、ケンブリッジ大学で科学史の博士号を取得。以来、気象と気候の歴史を研究し、現在、ロンドンの科学博物館の理事を務めている。全米人文学基金(NEH)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
40
科学にもとづく文化は、基層を分解し、物質的に変化させる(14頁)。19C書記に仏、英人が天文学に注ぎ込んだ膨大なエネルギーと費用は、科学における植民地化の一形態だった(88頁)。雲は機器では記録されなかった。大気で進行中の変化を示すものとしての重要性ゆえに、注意深く目を留める必要がある(127頁)。ラスキンや島崎藤村も雲の研究をしていたので、雲の把握には関心が湧いてきた。国際雲図帳は発行されつづけている(132頁)とのこと。2021/09/06
yooou
6
☆☆☆☆★ 全球的な気象変動という概念を発見するまでの歴史を追ったもの。世間が地殻変動を受け入れるのに時間がかかっているのと同様に気象変動も理解が広がるためにはかなりの時価がかかるだろう。それが温暖化に対する対応を阻害してしまっている現実が浮かび上がってくる2020/11/29
takao
2
ふむ2021/01/13