• ポイントキャンペーン

ラカンをたどり直す

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309254111
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0011

出版社内容情報

人間とは何かを求め続けた構造主義者ラカンの精神分析思想をわかりやすくたどり直す、いまだに新しい決定版名著の待望久しい復刊。

内容説明

構造主義に拠る精神分析の最高峰ジャック・ラカン。その難解にして緻密な思想(人間とは何か)の全貌を追う。つねに「フロイトに還れ」と唱導したラカン理論の、不在の自己をめぐる、精神分析の核心をわかりやすくたどり直す。決定版ラカン入門書。

目次

序章 知のアポリア
第1章 二つの症例
第2章 鏡像段階論
第3章 父の名前
第4章 シニフィアン
第5章 欲望と主体の運命
第6章 フロイトの覚醒
第7章 「もの」の顕現
第8章 人間という「症状」
第9章 立ち返るべき場所
終章 自己の収奪

著者等紹介

福原泰平[フクハラタイヘイ]
1955年、広島県生まれ。東京医科大学医学部卒業。法務省勤務などを経て現在、精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

4
講談社の思想の解説シリーズの再版。精神分析が扱う病気の症状に興味があるのだが、この本は哲学的側面にスポットをあてる。哲学的側面とは病気の考察から得られた、人間心理の構造を指す。何故症状が起こるのかというと人は欲望するからだ。欲望が全て叶えば悩まないだろうが、全て叶うわけではない。また自分の欲望を認識できないときもある。そんな時、前者では欲望を抑圧するし、後者では無意識的に抑圧している。それがバランスを崩せば心の病気になる。その抑圧の神話としてエディプスコンプレックスをフロイトは考えたが、後期ラカンはそれ 2020/06/29

ルンブマ

2
70年台のラカンが「絶望」していた話については、他の入門書にはあまり書かれていないので新しかった。ただ、現代ではこれだけラカンの入門書が出ているから、福原泰平は、こういった入門書を再販するのではなく、自身が翻訳した『フロイトのセックス・テニス』を"踏み台"にして、ハチャメチャやってた方が面白かったと思う。なんだよ「セックス・テニス」ってってなるよ。それこそジョイス論の体現=実践者よ。2020/07/30

yoyogi kazuo

0
ラカンの思想と共にその生涯についても解説している、比較的読みやすい一冊。とはいえラカンの思想は難解で全体像を捉えるのは大変。個々の概念についてもよくわからないことが多く、引き続き入門書を当たりたい。2022/12/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15744382
  • ご注意事項