内容説明
スペインのガリシア地方の青い海と黒姫の清冽で奥深い森、作家にとって分かちがたく結びついている海と山、ふたつの地点から届けられた22の手紙。
目次
サウナが火事だ!
一杯のビール
ガリシアの海
うまい肉と新鮮な魚と
日本の友人たちへ
黒姫に帰って
私のクリスマス
竜のしっぽに乗って
風圧不足につき中止
春はすぐそこに〔ほか〕
著者等紹介
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.][Nicol,C.W.]
1940年、イギリスの南ウェールズに生まれる。17歳でカナダに渡り、北極地域の野生生物調査を行う。以降、カナダ政府の漁業調査局、環境局の技官として鯨など海洋哺乳類の調査を担当。1967年から二年間、エチオピア政府の依頼によりシミアン高原での国立公園建設のため、技術顧問として活躍。1981年からは、長野県黒姫山麓に住んで、作家活動をはばひろく展開
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感想・レビュー
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鏡也
18
偶然手に取った本で、読友さんもお持ちという本。本書はニコル氏が読者に宛てた手紙という形式で綴られている。この方は本当に自然が大好きなんだというのが伝わってくる本でした。捕鯨についての指摘は彼の予言通りになっていますね。今だからこそ読んで欲しい本です。1987/4からの書き出しで、ちょうど自分が生まれた頃から書かれていたので運命的なものを感じましたw2016/09/19
あられ
3
国が何をしてくれるかではなく、国に何ができるか…ニコルさんのいう国は、組織ではなく日本という大地 日本の海と森にできることがあると奮闘してくれたニコルさん 一度講演を聞いたことがある もう闘病中だったと思う 自分にはあまり時間が残されていないから、皆さんに種をまくというようなことを言われていた あの時の熱がこの一冊に詰まっていた 2022/02/12