内容説明
世界を震撼させた謎の古代魚。神秘の魚をアフリカの熱海に追う。七千万年前に恐竜とともに滅んだはずの魚の発見が、自然科学界に大センセーションを巻き起こした。脊椎動物進化の謎の鍵を握る魚と、魚を追う科学者の織りなす驚異の物語。ロマンと感動の科学ノンフィクション。
目次
第1部 現在までの逸話(コートネイ‐ラティマーとスミス;コモロへ;生きている化石;コモロ諸島)
第2部 謎解き(断片を寄せ集める;シーラカンスはどこに住んでいるのか;シーラカンスはどのような生活をしているのか;生理と行動;繁殖;シーラカンスの類縁関係と四肢動物の起源;個体群の大きさ、保護、そしてラティメリアの将来)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐ
1
標本となったシーラカンスでどんな研究が行われたかを知ることが出来た。少し味も気になっていたが、浸透圧の調整方法がサメと同じという事はアンモニア臭で食べられたものではないのだろう。吻器官で電気信号を感知出来るようだというのが興味深い。20年以上前の本なのでそれから分かった事も多いはずだ2021/01/15
うめ
0
こういうのを読むとぞくぞくします。
ひつじ
0
生態が知りたかったのだが、あまり解明されていないということだけ解明された。訳者による大量の注がおもしろかった。2011/04/09
まんぼう
0
発見から1990年代くらいまでの学術的な話と、この魅惑の魚をめぐる人間のドタバタ劇。むちむちした鰭をうねうね動かして泳いでいる映像を見たときはワクワクした!沼津の深海魚水族館にまた行きたい。2023/08/13