出版社内容情報
草創期から現在まで、そして欧米から日本まで100人以上の思想家が登場。自由と協調を追及するラディカルな思想の真の可能性とは?
内容説明
「アナキズム」の目的とは、秩序の破壊や混乱などではない。草創期から現在まで、自由と協調の世界を徹底追求する理論家・アクティヴィストの系譜を描き出す!100人を超えるアナキスト人名録収録。
目次
イントロダクション アナキズム―神話と現実
第1章 伝統
第2章 文化
第3章 実践
第4章 条件
第5章 展望
アナキスト人名録
著者等紹介
キンナ,ルース[キンナ,ルース] [Kinna,Ruth]
イギリスのラフバラー大学の政治・歴史・国際関係学部教授。専門は政治理論。『Anarchist Studies』誌の共同編集者
米山裕子[ヨネヤマヒロコ]
英日翻訳者。1961年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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川越読書旅団
23
ポピュリズムの台頭や陰謀論の跳梁、そして半世紀ぶりに中核派最高指導者が公の場に。思想的に非常に不安定な時代だからこそ、改めて「アナキズム」の理解、と。アナキズムの概念と歴史を明瞭に解説、巻末には歴代の主要なアナキストの人物紹介が。混沌とした時代の必携の一冊なり!2021/08/07
GASHOW
6
アナーキーという言葉には、テロリストのイメージがしてしまう。あらゆる支配をされたくないという自由を求める思想だったとしても、無政府だと治安も維持されなくなるから、無理があると私は思う。2021/01/18
読書家さんワタルサン
1
非支配!アナーキーとは「支配者や統治者のいない状態」を示す。 歴史の綴り方も独特で多少掴めていないところもあるが、非常に面白い。アナキストたちの知性と葛藤、そして未だ世界がアナーキーな状態にはないことがわかる。アナキスト万歳な一冊2024/07/01
アトリネ
1
その名の通り、アナキズムの歴史を網羅した一冊。 文量が多くて若干読みづらいので入門書には向かないかなと感じたが、一度アナキズムのざっくりとした概要に触れたことのある人なら読み進められると思う。マルクス主義の内ゲバのように、アナキズムにも存在するいろいろな派閥、派生思想について知ることが出来るのが良かった。2023/04/01
Tom
1
アナキズムを勉強しようと思い。たいへんよかった。まさにアナキズムの歴史。これからさらに勉強するうえでの指針にもなる書だ。紹介されている文献に読みたいものが多すぎるが、絶版や未訳が多い。これを機に原書トライしてみるかー。アナキズムとは、何者にも縛られない無支配の思想だ。2021/04/28