からゆきさん おキクの生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750315003
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

典型的な「からゆきさん」の生涯を余儀なくされたおキク。だがその持ち前の朗らかさとたくましさで,この苦難を明るく生きてゆく。その波乱の生涯を,膨大な研究資料と度重なる現地での探索をもとに懇切に語る著者の言葉には,おキクへの深い愛情が溢れる。

被差別部落に生まれ/からゆきさんに売られ/クラン二〇番娼館/シンガポールでの自由働き/インド人との結婚/マレー国籍を取得/五七年ぶりの日本/夫のふるさとインド/絶えないおキクの物語/おキクの七七年/参考資料

目次

第1章 被差別部落に生まれ
第2章 からゆきさんに売られ
第3章 クラン20番娼館
第4章 シンガポールでの自由働き
第5章 インド人との結婚
第6章 マレー国籍を取得
第7章 57年ぶりの日本
第8章 夫のふるさとインド
第9章 絶えないおキクの物語

著者等紹介

大場昇[オオバノボル]
昭和22年(1947)鹿児島県鹿屋市に生まる。早稲田大学政経学部中退。代議士秘書、闘病の10年などを経て、現在は私塾を主宰。東京都に在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うらら

3
歴史の闇の深さには、眩暈がする。「じゃがたらお春」がその後どうだったか、ということを知った経緯で、「からゆき」という言葉に出会った。その縁で読んでみた本だったのだが、この本に書かれてあることに偽りが無いなら、衝撃的過ぎる出来事。なかなか、エグい話が満載だった。2009/01/13

にゃんまげ

2
この時代に比べたら今は恵まれた環境だと思った。2022/09/04

リリパス

2
時は、大正時代。農村の、貧しい家に生まれ育った、17歳の、おキクさん。ある日、同じ工場で働いていた、年上のお姉さんに〔大金が簡単に稼げる、すごく良い仕事があるのよ!!私も、この工場辞めて、その仕事をやろうと思ってるの!!どう、あなたも、やってみない?〕という話を聞かされます。謳い文句にひかれ、早速、承諾したら・・・、なんと、船の最下層のすき間に押し込められて、そのまま、フィリピンに連れて行かれ・・・、というお話し。いろいろと考えさせられる物語でした。2022/08/10

Queenofrococo

1
自分がほとんど知らない人身売買の歴史。 こんな女性がいたことを初めて知りました。 同和問題の歴史や当時の歴史的背景までかなり書かれていてよかった。2025/05/06

鼻毛カッター

1
ある本で読んだ、フィリピーナいわゆる"じゃぱゆきさん"にハマる日本人男性たちがその理由としてあげる彼女らの不思議な明るさが、からゆきさんにもあったような感じが伺えて興味深かった。なぜ身をひさぐことになった女性が聖性みたいなものを持つに至るのか考えてもますます不思議で、この本に乗っている数々のエピソードを読んで目頭が熱くなった。自分が同じような境遇に陥っても、そのような境地に至ることはとてもできない、と思った。2010/10/24

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