内容説明
死者の魂はいったいどこに鎮まっているのか。3・11後の今こそ振りかえるべき「鎮魂」の歴史、そして、日本人の精神に深く植えこまれた、目に見えない「対魂関係」―もののけ、憑霊、狂気、たましひ…「霊魂の学」の地平を拓いた画期的名著、復刊。
目次
序章 問題と方向の紆余曲折
第1章 遊離魂と殯―『日本霊異記』にあらわれた霊肉の課題
第2章 天皇霊と呪師―玉躰加持の象徴儀礼
第3章 憑霊と除祓―「憑く・憑ける・憑けられる」の三元構造
第4章 観想と鎮魂―宗教経験としての視覚
著者等紹介
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館教授、京都造形芸術大学大学院長、国際日本文化研究センター所長などを経て、国際日本文化研究センター名誉教授。専攻は宗教学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。