日本人の霊魂観―鎮魂と禁欲の精神史 (復刻新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309245638
  • NDC分類 387
  • Cコード C0014

内容説明

死者の魂はいったいどこに鎮まっているのか。3・11後の今こそ振りかえるべき「鎮魂」の歴史、そして、日本人の精神に深く植えこまれた、目に見えない「対魂関係」―もののけ、憑霊、狂気、たましひ…「霊魂の学」の地平を拓いた画期的名著、復刊。

目次

序章 問題と方向の紆余曲折
第1章 遊離魂と殯―『日本霊異記』にあらわれた霊肉の課題
第2章 天皇霊と呪師―玉躰加持の象徴儀礼
第3章 憑霊と除祓―「憑く・憑ける・憑けられる」の三元構造
第4章 観想と鎮魂―宗教経験としての視覚

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。国立歴史民俗博物館教授、京都造形芸術大学大学院長、国際日本文化研究センター所長などを経て、国際日本文化研究センター名誉教授。専攻は宗教学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Masatoshi Oyu

5
親しいものの死は、宗教や信仰について深く考えさせるきっかけとなる。死者の魂はどうなるのだろうか。そもそも魂などあるのだろうか。そういうことを考えていると、それは結局、自分の中にいる故人にどのように決着をつけるのかという問題に帰する気がする。つまり死者の魂は己の内にある。なぜなら、親しければ親しいほど故人は鮮明に私の裡にあり、私の人格の一部を既に形成してしまっているから、その死についてもうまく決着できなければ自らの人格を維持できなくなってしまうからである。魂とは自分の中にいる相手の事なのではないだろうか。2020/09/24

林克也

0
日本の古代の天皇(制度)を中心にして調査・分析した本ではあるが、霊魂の存在とそれを利用してきた状況は、日本に限らず人類に普遍なのではないかとおもった。2014/12/04

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