ドゥルーズとガタリ 交差的評伝

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  • サイズ A5判/ページ数 537,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309244884
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

内容説明

ドゥルーズとガタリの思想はいかに形成され、ドゥルーズ+ガタリの思想となったのか―これを読まずしてドゥルーズ/ガタリは語れない。厖大な証言と未公開資料を駆使して創造の核心に迫る。

目次

プロローグ “二人でいっしょに”あるいは“二人のあいだで”
1 並行的伝記―助走(フェリックス・ガタリ―精神的・政治的道程(一九三〇~一九六四)
ラボルド―神話と現実のあいだ
ラボルドの日常生活 ほか)
2 交差的伝記―疾走(精神分析を撃て!;『アンチ・オイディプス』;構造に対立する機械 ほか)
3 『千のプラトー』以後(一九八〇~二〇〇七)―後走(ガタリ―文化活動とエコロジーの狭間で;ドゥルーズ映画を見に行く;ガタリと美学あるいは冬の時代の代償 ほか)

著者等紹介

杉村昌昭[スギムラマサアキ]
1945年静岡県生まれ。フランス現代思想専攻。現在、龍谷大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はすのこ

5
面白いですよ。2人の生活史兼自伝です。2016/12/24

hakootoko

3
ドゥルーズのところだけ。ドゥルーズのモノグラフは、ある哲学者の入門書として読むには差し障りがあるようだ。おカマを掘って産ませた怪物と表現されている。ジャン・ヴァールという人の影響はすごく大きいらしい。2021/04/16

またの名

2
進路で追い詰められた生徒にスピノザとニーチェについての課題を出して哲学研究の道へ導き、ホモ呼ばわりする悪たれを平然と受け流し、自家薬籠中にしたベルクソンを鞄に潜ませ、フーコーらとともに繰り出したデモの最中に体調を崩し、体に接続された管と呼吸器から逃れるように自ら命を絶ったドゥルーズ。左翼系の学生団体を渡り歩き、ラカンに心酔し、次々と新しい試みにチャレンジするラボルド病院の実験精神を体現し、社会党政権の政策にまで参与した激動の人生を眠るように自室のベッドで閉じたガタリ。理論的な整理も多く含んだ大容量の伝記。2013/02/27

メルセ・ひすい

2
14-08赤12-15思想史の事件!歴史家ドスが喝破。哲学者ドゥルーズと精神分析医ガタリの交差(ヴー)‘68と言えばまさに人間科学の黄金時代。二人の独創性に満ちた諸概念を歴史的に復元する…未来への射程…それは生成変化において、卓越した価値を持つ。ガタリにはオーラが!二人の思想はいかに形成され、ドゥルーズ(肺結核片肺、アル中)+ガタリの思想となったのか。膨大な証言と未公開資料をもとに、ふたりの軌跡を交差させながら時代と思想の流れを辿り、創造の核心に迫る。議論『アンチ・オイディプス』の雰囲気とは2010/10/22

壱萬弐仟縁

1
辞書のような著作物だが、面白かったところを紹介すると、「ドゥルーズは各著作家の独創性を尊重し、彼らがどんな問題を解こうとしたのかを見つけようとした」(127ページ上段)。この態度は、全ての学術人に必要なアプローチの仕方である。「個人的な創造への渇望や出来合いの思想との断絶の欲望を養う哲学者になっていく」(同ページ)とは、立派な哲学者の条件なのであろう。フーコーとドゥルーズの密接な関係は覚えておきたい。実際、本著を読んで思うことは、採用人事がこれを読むべきだということ。教員や警官の不祥事が後を絶たないので。2012/10/26

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