まなざしの地獄―尽きなく生きることの社会学

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まなざしの地獄―尽きなく生きることの社会学

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309244587
  • NDC分類 361
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本中を震撼させた連続射殺事件を手がかりに、60~70年代の日本社会の階級構造と、それを支える個人の生の実存的意味を浮き彫りにした名論考を復刊。最近の事件を考える上でも示唆に富む現代社会論必携の書。
解説・大澤真幸

内容説明

あの事件を手がかりに、都市の非条理と社会の実存構造を浮き彫りにした名論考、待望の復活。「新しい望郷の歌」併録。

目次

まなざしの地獄
新しい望郷の歌

著者等紹介

見田宗介[ミタムネスケ]
1937年、東京生まれ。社会学者。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

49
永山則夫事件の考察を軸とする社会学。貧しさのあまり幼くして母親に捨てられた悲惨な状況を経て、東京に出て働く。生活の越えられない差違を知り、自分の誰からも意識されない社会的存在感の希薄さに気づき、それが犯罪へと走らせる。いや、永山則夫や酒鬼薔薇聖斗のような異質な犯罪者は社会環境というよりある確率で出てくるように思われる。例えば、大戦前の一般市民が戦争を待ち望んだり、関東大震災後の朝鮮人に対する攻撃など、多くの人が疑いも抱かず巻き込まれる社会こそ分析の対象になるように思えるのは、全くの素人だからということか。2024/07/03

おたま

45
この本で見田宗介が試みているのは、社会構造に規定されたものの実存的な意味を探ること。また社会統計の奥に埋め込まれた個の意味を探ることでもある。これはたぶんサルトルの『聖ジュネ』に大きく影響されている。N・N(=永山則夫)が、社会構造の意味を、その平均値ではなく極限値において代表していたことを手掛かりにして、当時(1960年代末~70年代当初)の社会状況を浮かび上がらせようとしている。そして描かれていくのは、当時の家郷の喪失と、東京という憧れの地にやってきた多くの青年たちの、階級状況とその実存に対する意味。2024/08/03

おか

40
孫がレポート提出するので 参考にしたいから読んで感想をお願いと頼まれ何の予備知識も無く読み始めた社会学の本。読みだして直ぐ あ~読みたくないと思ってしまった(笑)あの連続射殺事件が起きた1960年代の社会情勢。その事件の犯人の考察をしているのだが 私はどう解説されても このNという犯人を許せない。後年彼が書いた 無知の涙 も読んだが 全てを周囲の人間のせいにしていることに怒りと同時に哀しみを感じた。社会学とはある時代を考察して 現代を省みる為の学問だが 現代は当時よりもっと混沌としているように思う2024/05/30

ころこ

40
解説を書いた大澤真幸が『不可能性の時代』で「理想の時代」と「虚構の時代」の結節点として永山則夫にかなり詳細に言及していましたが、そもそも著者の仕事から着想を得ており、本書はその一部ということになります。ノンフィクションの様にもなっており、惹き付けられます。哲学風にいうと、彼は時代精神を代表しているということになるでしょうか。ある調査で60年代に上京してきた若者たちがひとりになりたかったのは、否応なく田舎者性を暴く他者からの「まなざし」に耐えられなかったからであり、皆が持っていたそこから逃れる衝動がたまたま2021/03/26

たばかる

21
1968年の少年N•Nによる連続銃殺事件を社会学的に分析する。貧困の環境と家族•地域の希薄なつながりを振り切って上京してきた少年は、自分を階級闘争の枠組みで見てくる他人の目線を、振り払うことができなかったという。当時の地方出身者への直接調査などのデータ分析を踏まえた論理は、60年代の世相を浮き彫りにする。また、大澤真幸による解説では90年代の連続殺人との対比も行われる。そちらでは他者の目は、自分を捉えないため個人を透明な存在にしているようだ。個人化が進んだ社会で他者の目への向き合い方が問われている。2020/06/04

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