内容説明
子育てが大変なのは自閉症のせいじゃない。自閉症だから何もできないわけじゃない。作家であり心理学者であり母親である著者が自閉症の息子を含む三人の子どもを育てながら出会ったこと、乗り越えたこと、泣いたこと…。ふつうじゃなくても幸せになれるよ―。子育てに悩むすべてのおかあさんに伝えたいメッセージがあります。
目次
はじめに―大丈夫じゃないけど大丈夫
子どもはみんな難しい
うちの子、変?と思ったら
受診までのハードル
「障害児」の家族になる
幼稚園・保育園を選ぶ・学校を選ぶ
下の子を、どうするの?
きょうだいの扱い
カミングアウトの壁
愛されなくちゃ
うちの子が何かしちゃったら
駄目でもともと
おとうさんの役割
手帳とか、パスとか
この子といる幸せ
あなたが大好き
著者等紹介
堀田あけみ[ホッタアケミ]
1964年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院修了。高校二年生のときに「1980 アイコ十六歳」で文藝賞を当時最年少で受賞、ベストセラーに。その後、作家として多くの作品を送り出しながら、心理学者(専門は、発達・教育心理学)として研究者の道も歩む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すただすと?
4
丁寧な毎日の積み重ねがあるからこと、タイトルに「大丈夫」があるんだろうな と。個性的な3人のお子さんに、会ってみたくなった。続編も気になる、気になる。2013/11/01
来津くう
2
久々に読みたくなって、つい。初読の際には「こんなに酷いことを面と向かっていう人間ばっかりって…堀田さんのまわりに環境が悪いんじゃ?堀田さんもひねくれているんじゃ?」とか思い、あまり感心しなかったんだけど久々に読んだら堀田さんの努力がものすごく迫ってきて泣けた。どういう心境の変化なんだろう、自分…。ありのままの子どもを愛してやらないといけないなあと。それにしてもやっぱり、堀田さんのまわりの方はみな率直だなあ…そんなこと言っちゃう?というような発言が多くてあらためてびっくり。土地柄か?とりあえず続編も読む。2014/08/24
Ken
2
高校の同級生・小原玲くんの奥様の著書。小原くんは動物写真家でタテゴトアザラシの赤ちゃんやホタルの生息の撮影を主な活動としている。堀田さんは、高校2年にして 処女作「1980アイコ16歳」のベストセラーを著した作家で、ぼくが知るだけでも30冊以上書かれている。大学の准教授でもご活躍。読了後の感想は、小原くんに去年33年振りに名古屋で再会したが、色んなことがあったんだなと思ったこと。小原家は3人のお子さんがいて、拝見した写真だけではあまり伝わってこなかったが、二男のカイトくんが自閉症を持っている。 2013/01/27
BOY-KEN.Ⅱ
1
幼稚園に通う息子が自閉症のため、こちらを読ませていただきました。 彼の兄弟においても触れられており、我が家と重なる部分も多く、時折涙しながら読み進めました。 幼稚園を年中より少人数制のモンテッソーリ教育を取り入れた園に転園させ、小学校へはどの進路を選択すべきだろうと悩んでいたため、本書は考え方の一助となりました。「親のための選択であってはいけない」との言葉は胸に刺さり、これから長い年月を過ごす息子にとっての最適な教育環境、精神衛生面を第一に尊重してあげようと思えました。 一緒に乗り越えていこう。2024/02/29
アイリーン子
1
『おかあさんになりたい』でのどこか上からの物言いが嘘みたいに、フラットな目線からの冷静な語り口で、障害を持つ子の親として子とも社会とも真摯に向き合っているんだなぁというのが伝わってきたし、実際の対応の仕方や心理学者として専門的な立場からの見解も書かれているので同じ状況の人には参考になるのではないかな、と思った。(そういう立場にないので予想ですが)母は強しというけれど、それは折れないことなんじゃなくて折れたり凹んだりしてもまた立ち上がるしなやかさなんだな、きっと。2014/08/01
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