内容説明
自然科学的方法の安易な導入により専門化、個別化した現代社会科学への方法論的反省を基に、科学的厳密性と方法的客観性を目指す「批判的合理主義」と弁証法と総体性により社会それ自体を批判する「批判理論」との間で闘わされた歴史的大論争の集成と総括。
目次
社会学と経験的研究
社会科学の論理
社会科学の論理によせて
カール・R.ポパーとテオドール・W.アドルノによる報告をめぐる討論への註解
分析的科学理論と弁証法
全体的理性の神話
実証主義的に二分割された合理主義への反論
実証主義の背後に立つのは誰か?
ユルゲン・ハバーマスの経験的に反証可能な歴史哲学
膨大な序論に対する短いあとがき