内容説明
働きバチ型観光、団体旅行、ガイド国家試験、添乗病、ナイトライフ、みやげ物漁り、バックマージン、宴会と大浴場、アングラエイジェント、買春ツアー、カラオケバーの仕掛…。国際化のなかで見直す日本文化。台湾のガイドの目を通して見た異色の「日本人の旅」論。
目次
出発
日本人と団体旅行
みやげの習俗
異文化の前で
宴会の楽しみ
旅のなかの性
観光をめぐる世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
20
80年代、それまで一人で世界各地でのフィールドワークをこなしてきた著者が、先生役として台湾への団体旅行に参加する。そこでまったく斜に構えることなく、起こったこと、出会った人、素直に楽しみきってしまう姿勢はさすが旅巧者。宮本常一のお弟子さんだものな、こちらも楽しくなってくる。◇何より、現地の誇り高きエリートツアコン・黄女史。有能で課題意識が強くて、でもそれが空回りしたり幻滅したり、ほんと魅力的だ。◇日本の旅行業の発祥は各地で講を組織した17世紀の伊勢御師たち、トーマスクックとほぼ同時期というのはおもしろい。2014/01/10
★★★★★
1
観光民俗学というよりは、団体旅行に見る日本人論といった感じでしょうか。2008/12/15
じょういち
0
読みやすかった。2012/11/18