内容説明
至高体験とは、健康人における精神的エネルギーの奔出である。デカルト以来の心理学研究の歴史を辿り、さらに実存精神分析・現存在分析・現象学等のフロイト以降の諸革命を追いながら、病理分析・異常心理分析に没頭してきた、従来の心理学を逆転させ、真に健康な人間が日常性の只中で、美的・宗教的経験の極致に感得する、〈至高体験〉をキイ・ワードに、健康人のための創造的心理学を構築する、コリン・ウィルソン久々の快著。
目次
序論 マスロー―個人的なノート
第1部(機械論の時代―デカルトからミルへ;意志の心理学へ―ブレンターノからジェイムズ;フロイト以降)
第2部(マスロー,伝記的スケッチ;人間の限界をより高く)
第3部 現在地点