チャイナ・ヴィジュアル―中国エキゾティシズムの風景

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チャイナ・ヴィジュアル―中国エキゾティシズムの風景

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309230573
  • NDC分類 702.22
  • Cコード C0039

内容説明

豪奢な想像力と倒錯的細密。西洋文化受容で畸型化した「もの」たち。眼の快楽にみちびかれて、摩訶不思議な中国を解剖する。異貌のシノロジー図像学。

目次

1 エキゾティシズム(ジュゼッペ・カスティリオーネ―清朝宮廷画家の絵画と円明園;円明園西洋楼日譚―廃墟の時間;西方への疾走―カスティリオーネの馬たち ほか)
2 クロノス・ヴィジュアル(宋代風俗画の世界―くらしの図像誌;中国廃墟考―紙上の楼閣から廃屋まで;天の橋と地の橋―胎内への道 ほか)
3 スクリプト・ヴィジュアル(風景を侵す文字―「自然」を権威づけるもの;スクリプト・ヴィジュアル―読めない文字の読みかた;ジョットとパスパ文字―文様としての文字 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

82
著者は『西遊記』や『聊斎志異』など中国幻想怪奇物語の研究で知られる中野美代子先生。著者曰く「90年代後半に書き散らした雑文」をまとめたもので、中国文化を独特の感性で切り取ったエッセイ集。主に絵画や建築について論じているが、圧巻はイエズス会士として康熙、雍正、乾隆の清朝全盛期の皇帝に宮廷画家として仕えたイタリア人ジュゼッペ・カスティリオーネについて。北京西北郊にある第二次アヘン戦争時、英仏連合軍に焼き討ち・略奪され廃墟となった円明園。ここは造園や建築には素人の彼が、乾隆帝の気紛れな命により完成させた庭園。⇒2024/04/19

tama

8
図書館本 中野美代子2冊目 清朝以前の中国について、ほぼ独立した短めの章で思うところを書いたもの。面白かったのは「宋代風俗画」から発展して座り方の歴史、橋桁のない橋「虹橋」、玩具売、「読めない文字」の北海道先史文字(!?)、「文様としての文字」。最後のは西洋の宗教絵画の中の装飾デザインに東洋やアラブの文字が使われている話。ただ、全体に章が短すぎ、物足らず。2017/11/23

宣和堂

2
中野美代子のエッセイ集。特に第一章は円明園や郎世寧に関するエッセイが多め。円明園海晏堂の十二支噴水の写真が載っているのは和書ではこの本くらい。2011/08/01

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