日本という国家―戦前七十七年と戦後七十七年

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日本という国家―戦前七十七年と戦後七十七年

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  • サイズ 46判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309228723
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

アメリカが「世界の警察」をやめた時、日本の安全保障はどうなるのか。明治維新から現在までの日本の近現代史を紐解きながら、ジャーナリストと政治学者が国家の未来を探る!

著者情報
田原総一朗/1934年滋賀県生まれ。早稲田大卒。岩波映画製作所を経て、東京12チャンネル(現テレビ東京)に入社。77年フリーに。『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。

内容説明

明治国家の完成と崩壊、戦後日本の虚実、歴代政治指導者たちの光と影、そして安倍元首相の暗殺から、新冷戦時代の日本の自立まで。ロシア・ウクライナ戦争、北朝鮮のミサイル発射、台湾有事など、危機を迎える戦後日本に向けて、ジャーナリストと政治学者による、熱き対談!

目次

はじめに―戦前七十七年と戦後七十七年(田原総一朗)
第1部 明治の国家、戦後の国家(明治国家の完成と崩壊―帝国の失敗(御厨貴×田原総一朗)
戦後国家の虚と実―経済大国の限界(御厨貴×田原総一朗)
政治指導者たちの光と影―ヴィジョンの攻防(御厨貴))
第2部 「戦後」からの脱却、令和の国家へ(安倍政治の功罪―保守主義の行方(御厨貴×田原総一朗)
日本の自立論(田原総一朗)
新冷戦時代の国家論(御厨貴))
おわりに―三度目の国家目標(御厨貴)

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年東京都生まれ。東京大学卒業。都立大学教授、ハーバード大学客員研究員、政策研究大学院大学教授、東京大学教授、放送大学教授、青山学院大学特任教授を歴任。現在は東京大学先端科学技術研究センターフェロー、東京大学名誉教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策、建築と政治。96年に『政策の総合と権力』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞受賞、97年に『馬場恒吾の面目』(中公文庫)で吉野作造賞受賞。著書多数

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。その後、64年に東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年に城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

109
二人の重鎮の対談では、互いに「総理にこんな助言をした」などと自身の存在感を誇示するような発言が続き、少し辟易とする部分もあるが、でも流石に、お二人の慧眼から教えられることも多い。特に、御厨先生が、伊藤博文と吉田茂、山縣有朋と池田勇人、桂太郎と岸信介、西郷隆盛と田中角栄、原敬と小沢一郎という、対照的な二人の意外な共通性を指摘した文章が面白い。富国強兵を実現し日露戦争に勝利した後で目標喪失に陥った戦前の日本。それが、経済成長を実現した後の国家像を見失った現代の日本と重なって見えるというのが本書の原点である。2023/01/28

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