アイヌ語地名の南限を探る

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アイヌ語地名の南限を探る

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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309228112
  • NDC分類 291.1
  • Cコード C0039

出版社内容情報

モヤ、タッコ、オサナイの37地名を訪ね検証し、アイヌは東北北部までしか南下していないと、先史の難題を決定的な結論へ導く。

内容説明

日本列島のアイヌ語地名は北海道と東北北部に限られる。「モヤ」「タッコ」「オサナイ」の計37地名の現場を検証し、東北北部にアイヌ語地名の南限を確定する。それによって、先住縄文人がアイヌ人と沖縄人に分かれたとする「二重構造モデル」を否定する。写真多数。先史・実証地名研究の決定版!

目次

第1章 モヤはアイヌの「聖なる山」であった
第2章 「モヤ」の原義を求めて
第3章 タッコは「聖山の遥拝所」も含む
第4章 タッコには似た音の地名が珍しくない
第5章 オサナイには「川尻が乾いた川」が多い
第6章 南限線周辺を詳しく調べる
第7章 どのようにして今日に伝わったか
第8章 マタギはアイヌの末裔である
第9章 アイヌ民族は、いつ南下してきたか
第10章 エミシとアイヌは同じではない

著者等紹介

筒井功[ツツイイサオ]
1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続ける。第20回旅の文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

22
アイヌ語地名、と一口に言っても、本当にアイヌ語が元になっているかどうかは、現地で地形などから検証をしないと分からないそうで、とても複雑。アイヌ語→日本語、だけでなく日本語→アイヌ語になった言葉もたくさんあるそうです。また、漢字に当てはめられることで、別の意味を持ってしまうこともある。たった150年ほど前まで、東北のあちこちにアイヌの小村が存在したのに、その暮らしぶりは分からず、アイヌと和人がどのように交流してきたのかは、まだまだ謎が多いことが分かりました。2021/05/04

moonanddai

8
アイヌ語に由来する地名の南限は、西は秋田、山形の県境、東は宮城県北部。南限でがある以上アイヌは北上したのではなく南下したといえるとしています。よって、このことは(「帯」では)縄文系の血筋が弥生系の血筋に北や南へ追われたとする「二重構造モデル」を否定するものとします。この辺、本文では、縄文人とアイヌとの区別が明確になっていないため論旨が曖昧なのですが、縄文人=アイヌとはならないとするなら、アイヌがアイヌたり始めた中世以降の、地名が文字化されたときの居住範囲を示したということでしかないような気がしますが…。2021/01/28

相馬

5
アイヌ語地名の南限にテーマを絞った新刊。前作「アイヌ語地名と日本列島人が来た道」と重複する部分が多いが、他の研究者の最近の研究も踏まえてながら、より徹底して『南限』に絞っり、従来よりもやや狭くとらえている。相変わらずの現地調査による考証には頭が下がる。マタギがアイヌ直系の子孫のでは、という部分は面白いがやや疑問も。2021/01/03

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