マタギ聞き書き―その狩猟民俗と怪異譚

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309226996
  • NDC分類 384.35
  • Cコード C0039

出版社内容情報

東北の狩猟民族の中心地、阿仁など北秋田で活躍した「マタギ」の人びとからその狩猟生活の実際を聴き取った貴重な証言集。

武藤 鉄城[ムトウ テツジョウ]
1896ー1956。民俗学者、郷土史家、考古学者。秋田県、角館を中心とした民俗調査で知られる。著書に、『自然と伝承』『秋田農民一揆史』など。

内容説明

太古からの狩猟風俗を今に色濃く遺す秋田マタギの、狩猟の実際とその掟・禁制・風習・信仰・暮らし。貴重な生の声の聴き取りの記録。

目次

秋田県 仙北郡(鈴木政治郎さん―上桧木内村戸沢 旧二月九日、四ツ前には山を鳴らすな;門脇寛一郎翁―上桧木内村戸沢 鹿の獅子舞;門脇竜治郎さん―上桧木内村戸沢 ササラの笠納め ほか)
秋田県 由利郡・北秋田郡(小野勘太郎翁―由利郡直根村百宅 スノ祝い;佐藤正夫氏―北秋田郡大阿仁村根子 売薬行商;佐藤永太郎翁―北秋田郡大阿仁村根子 南無アブランケン、ソワカ ほか)
又鬼資料(菅江真澄翁著書から;伊藤為憲著書から;マタギの語源)

著者等紹介

武藤鉄城[ムトウテツジョウ]
1896年、秋田市生まれ。民俗学者、考古学者、郷土史家。慶應義塾大学中退。角館尋常高等小学校代用教員、東北帝国大学奥羽資料調査部嘱託、朝日新聞地方通信員、角館時報主筆などを歴任するかたわら、角館を中心とする民俗調査を進めた。1956年逝去。秋田魁文化章、秋田県体育功労章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ワッピー

34
秋田地域のマタギを生業としていた33名の方からの聞き書き集成。昭和10年代ごろの調査で、主にクマ、カモシカ、シカ、ムササビ、サルを狩っていたことがわかり、その中でもクマに関する伝承が一番多い印象。里と山を厳密に区別し、マタギの由来を記した巻物(日光派・高野派の別あり)を元に山の神に祈ったり、獲物を捕れた礼として肉を捧げたりと厳密な作法があった。未熟な者に対しては厳しく当たる風潮の中で、外から調査に入った著者によくも秘中の秘である巻物や呪言を教えたもの。怪異については、怪音や山神の警告の他、殺した ⇒2023/12/03

mutu-bird

0
聞き書きとは貴重な営み。2024/04/06

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