内容説明
路線網はいかに全国各地に広がったのか?構想・計画・敷設と、それらを担った政治家や財閥、技術者たちを、波瀾の群像とともに描く黎明期の全貌。
目次
港から始まった日本鉄道史
鉄道の発明―イギリスの蒸気機関車
黒船が持参した土産
長崎海軍伝習所と幕府の海軍
ミニチュア機関車模型からの出発
汽笛一声―海上を走る最初の蒸気機関車
トンネルと鉄橋との格闘
二つの東海道線
国内最大の株式会社「日本鉄道」の誕生
最初の私鉄はどこか―東京馬車鉄道と阪堺鉄道
北と南の国から―北海道炭鉱鉄道、山陽鉄道、九州鉄道
鉄路が海を越える時―台湾・朝鮮・南満州鉄道
「東京中央駅」の完成―東京大改造計画
著者等紹介
中西隆紀[ナカニシタカキ]
1947年、大阪府岸和田市生まれ。東海道沼津、横浜を経て、多摩美術大学卒業後はおもに東京神田で活動。編集者、書籍デザイナーを経て、現在ライター。タウン誌『本の街』を創刊。『神田300年地図1・2』を刊行。「明治水準点の会」主宰、「ケーベル会」会員、NPO法人「神田学会」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rbyawa
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b100、多分この本を読んでて一番気になるのだろうところは言動や説明ならともかく、数字データに関してまで二次資料を使っている辺りなんじゃないかな、と思えるんだけど、実際一次資料だと多角分析してないから仕方ない。1からやると大変すぎる、要はジャンル的な問題。あと、自分でも間違いとか見付けたけどそれも正直ざら。事情説明が間違っててもそれも、というまあ大変なところだよね、鉄道史(元々鉄道同士の利害が対立してるからしゃあない)。時代順とシンプルな技術にのみ拘っててわかりやすいかと、東海道建築史は結構いいんじゃね?2012/01/11
そんびん
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鉄道が幕末明治の歴史に絡んでくる面白さ。個人的には、日露戦争の原因にシベリア横断鉄道が絡んでるのがなるほどと思った。2010/06/29