内容説明
二男はオランダ、三男はロシア、四男はフランス。男たちは幕府留学生として海を渡り、そして欧州で徳川幕府の崩壊を知る。洪庵没後の一家の幕末から明治中期までを、函館、新潟、長崎、ユトレヒト、パリ、ヴェネチアなどに訪ね、尨大な資料を基に情感豊かに綴る歴史ドラマ。
目次
第1章 ロシア留学生になった城次郎(四郎)
第2章 ペテルブルグへの旅
第3章 大政奉還をヨーロッパで聞く3兄弟
第4章 大阪仮病院院長になる洪哉(平三)
第5章 大村益次郎を手術する洪哉(平三)
第6章 函館学校露学教師になる惟孝(四郎)
第7章 ウィーン万博で渡欧する惟直(十郎)
第8章 三たび海を渡る惟直(十郎)
第9章 惟直(十郎)のヴェネチアでの愛と死
第10章 八重の死と兄弟の新しい出発
終章 エウジェニア・とよの日本への旅
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