内容説明
親鸞・蓮如の法灯を掲げ、日本最大の民衆宗教に発展した真宗本願寺教団は、明治維新の激動をいかに生き抜いたか。禁門の変の戦火で本山焼亡、神仏分離令と拝仏毀釈の嵐。この苦難に充ちた新時代の白道を、本願寺教団は法主から門徒の末々にいたるまで、法の灯を護って歩み通した。これは従来の史書が描きえなかった、もう一つの明治維新史である。
目次
幕末の東本願寺と蝦夷地布教(北辺に目を向ける;蝦夷地の布教いっせいに始まる;斎聖寺徳善あり;厳如父子、江戸下向)
神仏分離始末
明治初年の護法と排耶
大教院離脱問題(厳如上人の東上;現如新門の洋行;分離運動の進展)
現如新門と北海道開拓(箱館戦争;現如新門の出発;札幌本府の建設)
両堂再建(再建事業のスタート;厳如上人の譲職;両堂落慶)
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- 和書
- 推敲