出版社内容情報
【目次】
内容説明
『ナイン・ストーリーズ』『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に至る8年間。最高の新訳でおくる、伝説の作家の輝きと核心。報われない愛、戦争前夜の若者たち、行方不明のホールデン…。デビュー作から始まる幻の21篇を集大成。
著者等紹介
サリンジャー,J.D.[サリンジャー,J.D.] [Salinger,Jerome David]
1919年、アメリカ・ニューヨーク市生まれ。40年に短篇「いまどきの若者」でデビュー。42年に陸軍に入隊し、44年イギリスに派遣されノルマンディー上陸作戦に参加。45年にはダッハウ強制収容所の外部収容所であるカウフェリンク4強制収容所解放の任に従事した。51年に刊行した長篇『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が全世界でベストセラーとなる。53年に『ナイン・ストーリーズ』を刊行後、ニューハンプシャー州で隠遁生活をおくる。2010年没
柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年、東京都生まれ。アメリカ文学研究者、翻訳家、東京大学名誉教授。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のこのこ
4
既読の作品ばかりだが柴田元幸訳だし、再読の意義を大いに感じた。 サリンジャー作品にはある種の精神の潔癖さがあるが、初期作品ではまだそれが誰にもが分かるレベルで書かれているので、むしろ接しやすい説もあるかもと思った。 個人的には『このサンドイッチ〜』がやっぱり頭飛び抜けて素晴らしい。4人を降ろさなきゃいけない、あのホールデンが行方不明な訳がない、軍曹らしい振る舞いしなきゃいけない……大なり小なりのいろんな不安が次々と押し寄せてくる心の動きが文章にそのまま表れている。2026/08/08
水蛇
3
なんだかいい匂いする。比喩じゃなくて。インクかな?紙?かいだことある匂いだけどそれが本だったかどうかは思いだせない。サリンジャーを読むのにこんなにおあつらえむきなことがあるんだなあ。Nine Storiesを抱きしめて眠る日々があった(いまもたまにする)ので、ここにあるいろんな物語の車窓にのちのち鮮やかに出会うことになる慣れ親しんだ顔や景色が流れていく。地元ではないけど大切な時期をすごした場所に何年ぶりかでもどったときのような、おたがいを見出すような時間。とはいえ風景としては「ライ麦畑」とかのほうがずっと2026/08/05
縁川央
0
作品の発表順に掲載されているのがいいですね。サリンジャーの進化がわかる。このあとの『ナイン・ストーリーズ』の面白さに比べてしまうけれど、短編として面白い作品が多い。サリンジャー的には『ナイン・ストーリーズ』を越えていないから出版はやめたのだろうか。比較するもんでもないか。まだ柴田訳で出ていない他のサリンジャーの作品も出版してほしい。2026/08/13
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