出版社内容情報
池上忠弘[イケガミ タダヒロ]
企画・原案
狩野晃一[カノウ コウイチ]
編集
内容説明
チョーサーは、いかにしてイギリス最高峰の詩人になったのか―ギリシア・ローマの古典文学に、中世ヨーロッパの文学事情、英仏百年戦争下での宮廷生活、富裕な商人層擡頭の一方で、疫病の流行や飢饉、農民反乱など流動化しはじめた社会経済情況、清新の息吹きをもたらした美術や音楽など、さまざまな分野の研究成果を道しるべに、チョーサーの人格形成から文学的成熟、そして『カンタベリ物語』にいたる道筋を辿る。
目次
第1部 チョーサーと『カンタベリ物語』(チョーサーの生涯;『カンタベリ物語』の写本と初期刊本;チョーサーの英語)
第2部 チョーサーとヨーロッパ文学(チョーサーと中世ヨーロッパ文学伝統―チョーサー文学の成立に向かって;中世ラテン文学とジェフリー・チョーサー;チョーサーと「フランス文学の伝統」 ほか)
第3部 チョーサーの時代と文化(歴史・時代背景;14世紀西ヨーロッパの美術作品に見られる“近代性”―自然描写と世俗性;中世の音楽 ほか)
著者等紹介
池上忠弘[イケガミタダヒロ]
1932年生まれ、2018年没。慶應義塾大学卒業。成城大学名誉教授。2011年瑞宝中綬章
狩野晃一[カノウコウイチ]
駒澤大学大学院人文科学研究科英文学研究科博士課程修了。博士(英米文学)。現在、明治大学農学部准教授。専門は中世英語英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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