出版社内容情報
【目次】
内容説明
切望する世継ぎを得るために、修道院建立を請願したジョアン五世とその王妃マリア・アナ。奇跡に事欠かない18世紀ポルトガルを舞台に繰り広げられる、壮大な歴史ファンタジー。スペイン継承戦争で左手首から先を失った元兵士バルタザール、不思議な瞳と透視能力をもつその妻ブリムンダ、空飛ぶ機械を製作するバルトロメウ・ロウレンソ神父、チェンバロ作曲家のドメニコ・スカルラッティ…。王室と宗教、権力と異端、蔓延する疫病、富と貧困など、社会の諸相を描く壮大な物語から、魅力的な恋人たちが現れる。ガルシア=マルケス的なマジックリアリズムと、破格の想像力で紡がれるラブストーリー。ノーベル文学賞作家(『白の闇』)の最高傑作を新訳で!!!!
著者等紹介
サラマーゴ,ジョゼ[サラマーゴ,ジョゼ] [Saramago,Jos´e]
1922年ポルトガル生まれ。現代ヨーロッパを代表する作家。一労働者からジャーナリズムの世界に身を投じ、社会時評や詩を執筆。75年、政権からの圧力で職を追われ、専業作家の道を選ぶ。長篇『修道院覚書』(82)と『リカルド・レイスの死の年』(84)がヨーロッパ各国で高い評価を得る。『石の筏』(86)と『イエス・キリストによる福音書』(91)で物議をかもしたあとスペインに移住。95年、突然の失明が人々を襲う衝撃的な長篇『白の闇』が世界的ベストセラーとなる。1998年にはポルトガル語圏で初めてノーベル文学賞を受賞。2010年没
木下眞穂[キノシタマホ]
ポルトガル語翻訳家。上智大学卒業。ペイショット『ガルヴェイアスの犬』(新潮社)で第5回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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