ミシンの見る夢

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  • サイズ 46判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309208206
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

19世紀末、孤児のお針子の少女が、仕事を通して各家庭の秘密を共有したり難題を乗り越え成長していく。イタリアでベストセラー。

内容説明

19世紀末、階級社会のイタリア。お屋敷に通って針仕事を請け負うなかで知った、上流家庭の驚くべき秘密とは―ミシンひとつで自由に力強く人生を切り開いた小さなお針子の波瀾万丈の物語。

著者等紹介

ピッツォルノ,ビアンカ[ピッツォルノ,ビアンカ] [Pitzorno,Bianca]
1942年サルデーニャ島サッサリ生まれ。イタリアにおける児童文学の第一人者。国営放送RAIで文化番組に携わった経歴があり、戯曲、テレビ脚本も執筆した

中山エツコ[ナカヤマエツコ]
1957年東京生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。ヴェネツィア大学文学部卒業。ヴェネツィア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アン

123
19世紀末イタリア。疫病で家族を亡くした少女は祖母から裁縫の技術と人生の指針を学び、お針子の女性として成長していきます。服は糸を解いて縫い直し大切にされていた時代で、生地や装飾品、衣装の描写が素敵です。顧客たちとの出来事を通し、当時の階級格差、男性優位の社会で女性が仕事を得て自立して生きる難しさが心の痛みを伴い伝わってきます。人々と信頼関係を築き、自らの誇りを見失わず真摯に生きる姿や困難な状況を乗り越え掴んだ幸せに胸を打たれます。どんな時もミシンが人生に寄り添い、希望と愛を与えてくれたのかもしれません。 2021/06/16

ちゃちゃ

110
「あれから五十年が経った」…半世紀に及ぶ時を経て、お針子として生きた半生を顧みた「私」。その追想にしみじみと心を寄せて読んだ。19世紀末のイタリア、厳然とした階級社会にあって、住まいも仕事も結婚も、自由に選び取ることはできない。祖母と二人、針仕事を続けながら見聞きした人生の機微、他者に依存せず自立することを望んだ強靱な心。運も不運も時の流れに溶けて、今もなお彼女を輝かせているのは、技術を磨いて生きてきたことへの矜持だ。女たちの手仕事は、そのしなやかで揺るぎない生を支えてきた心の拠り所でもあったのだろう。2022/02/10

jam

101
19世紀イタリア。流行り病で両親を喪い、祖母から仕込まれた裁縫を自立の糧とし生き抜く少女。女たちへの抑圧や不条理が、自らの裡にある憤りと共鳴するのに時間はかからなかった。しかし、一針を進めながらも文字を学び、世界が拓けていく感覚が自由への端緒であることに思い至り、それも昇華した。生まれたばかりの赤ちゃんを包む布のこと、独創的なドレス生地が生んだ仇など、興味深い噺も楽しめた。そして、彼女がミシンを手にした経緯も、それが人生に果たした役割も。ミシンが見たのは平凡でも誇り高い女の一生。過ぎ去ればすべて夢の後先。2021/12/08

chimako

85
お針子という仕事。既製服が一般的ではなかった時代はなくてはならない職業だったに違いない。裕福な家では下着からドレス、カーテンやベッドカバーに至るまでお針子を雇い仕立てるのが普通のこと。お針子は黙って一針一針縫っていく。コレラで父母が死にたった一人の身内の祖母も亡くなり一人で暮らす少女。祖母に教えられお針子として生計を立てる。仕事を頼む者と仕事をもらう者との間には歴然とした身分の差がある。下層の女性は主人の性の捌け口として雇われることもある。そんな時代にミシンを操り夢を見た女性の半生。ミシンは何を見たか。2022/11/28

はる

77
とても引き込まれた。厳しい封建制度の時代、お針子として生きていこうと決意した女性の成長物語。名家の隠された醜聞、底辺で生きる人達の悲哀。様々な階級の人間の織りなす人間ドラマ。印象的なのは女性たちの強さ。前半に提示された何気ない描写が、終盤になって回収されていく。忌まわしい過去が絡み合い、一気に吹き出すクライマックスは圧巻。濃厚な読書時間だった。「ジェーン・エア」を彷彿させる部分が多いが、主人公がこの小説を読んでいるのが面白い。2022/02/24

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