出版社内容情報
爬虫類学者の父と、本屋を営む母。かつて暮らした家に住み着く蛇。自然との境界で浮かぶ人間の意味を物語性豊かに描く11の短篇。
内容説明
爬虫類を愛する学者の父と本屋を営む母の軋轢のなかで育った、数字がすべての若者が世界の真実に触れていく表題作のほか、車を吹きとばすハリケーンのなか、絶品のワインを供に過去の思い出深い男たちと邂逅する「ハリケーンの目」、深夜のウォーキングで目にする水族館の水槽のような近隣の窓景を描く「亡霊たちと抜け殻たち」、奨学金の受給停止をきっかけに、路上生活者となった女子大学院生の彷徨譚「天国と地獄」など、蛇やワニの危険に満ち、差別や格差が色濃く残り、亡霊たちがさまよう土地で語られる傑作短篇集。
著者等紹介
グロフ,ローレン[グロフ,ローレン] [Groff,Lauren]
1978年ニューヨーク州生まれ。ウィスコンシン大学大学院で創作を学ぶ。『ニューヨーカー』などの雑誌に短篇を発表。2007年、短篇「L・デバードとアリエット―愛の物語」が『アメリカ短篇小説傑作集』に収録されて注目を集める。その後、長篇『テンプルトンの怪物』(08)、短篇集『繊細でおいしい鳥たち』(09)、長篇『理想郷』(12)を上梓。15年に発表した長篇『運命と復讐』は、オバマ元大統領が選ぶその年のベストブックに選ばれ、世界30か国あまりで翻訳出版された
光野多惠子[ミツノタエコ]
1953年生まれ。津田塾大学卒業後、舞台制作の仕事などを経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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