出版社内容情報
国境に引き裂かれた恋人達が母国で再会する。人種、アイデンティティ、国家といった問題を絡めて描く壮大なスケールの移民の物語。
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ[アディーチェ,チママンダ ンゴズィ]
1977年、ナイジェリア南部のエヌグで生まれ、大学町スッカで育つ。イボ民族の出身。幼いころから詩や物語を書くのが得意で、ナイジェリア大学で短期間、医学と薬学を学び、19歳で奨学金をえて渡米。ドレクセル大学、東コネティカット大学でコミュニケーション学と政治学を学ぶかたわら旺盛に作品を発表。ストーリーテラーとしての天賦の才に恵まれ、抜群の知性としなやかな感性で紡ぎだされる物語が繊細で心にしみると好評を博す。2003年にO・ヘンリー賞、デイヴィッド・T・K・ウォン短編賞を受賞。数々の賞にノミネートされて05年コモンウェルス賞を受賞した初長編『パープル・ハイビスカス』につづき、06年発表の長編『半分のぼった黄色い太陽』は「ランドマークとなる小説」と書評界に絶賛の嵐をまきおこし、オレンジ賞を受賞。
くぼた のぞみ[クボタ ノゾミ]
翻訳家、詩人。東京外国語大学卒業。訳書に、J・M・クッツェー『マイケル・K』(ちくま文庫)、『少年時代』(みすず書房)、C・N・アディーチェ『アメリカにいる、きみ』(河出書房新社)、M・コンデ『心は泣いたり笑ったり』(青土社)、B・ヘッド『優しさと力の物語』(スリーエーネットワーク)、E・ダンティカ『アフター・ザ・ダンス』(現代企画室)、S・シスネロス『マンゴー通り、ときどきさよなら』『サンアントニオの青い月』(共に晶文社)、アミラ・ハス『パレスチナから報告します』(筑摩書房)など。詩集に『風のなかの記憶』 (自家版)、『山羊にひかれて』(書肆山田) 、『愛のスクラップブック』(ミッドナイトプレス)がある。
内容説明
初恋の人、自分をいちいち説明する必要を感じなかった唯一の相手、彼はいまや結婚して一児の父親だ。―高校時代に未来を約束した恋人オビンゼと離れ、イフェメルはアメリカに旅立つ。彼女を待っていたのは、階級、イデオロギー、地域、そして人種で色分けされた、想像すらしたことのない社会だった。大学に通いながら職を探す毎日。やがて彼女は失意の日々を乗り越えて、人種問題を扱う先鋭的なブログの書き手として注目を集めるようになる。一方オビンゼは、アメリカ留学をあきらめ渡英するも、不慮の出来事をきっかけにナイジェリアに帰郷。不動産取引で巨万の富を得て、美しい妻や娘と優雅に暮らしている。かつての恋人たちは、いつの間にか別々の道を歩いていた。世界を魅了する物語作家による三大陸大河ロマン。全米批評家協会賞受賞。
著者等紹介
アディーチェ,チママンダ・ンゴズィ[アディーチェ,チママンダンゴズィ] [Adichie,Chimamanda Ngozi]
1977年、ナイジェリア南部のエヌグで生まれ、大学町スッカで育つ。イボ民族の出身。ナイジェリア大学で医学と薬学を学ぶが、19歳で奨学金をえて渡米。ドレクセル大学、東コネティカット州立大学で政治学とコミュニケーション学を学び、次々と作品を発表しながらジョンズ・ホプキンス大学クリエイティヴ・ライティングコースで修士を修める。2003年にO・ヘンリー賞や、PEN/デイヴィッド・T・K・ウォン短編賞を受賞(受賞作は日本オリジナル短編集『アメリカにいる、きみ』所収)
くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
北海道生まれ。翻訳家、詩人、エッセイスト。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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