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クレイ

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309204772
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

これが正真正銘、本物のモンスターのつくり方だ、デイヴィ。生と死の間で引きずりまわして、苦しませて、怖がらせる―町へ越してきた少年スティーヴンのいうままに粘土男に生命を与える儀式を手伝ったデイヴィ。その直後に憎んでいたけんか相手が死んだと知って、とんでもない怪物をつくり出してしまったと気づき…。善と悪の境目を問いかける、現代版『フランケンシュタイン』カーネギー賞、コスタ賞(旧ウィットブレッド賞)受賞作家、最新作。

著者等紹介

アーモンド,デイヴィッド[アーモンド,デイヴィッド][Almond,David]
北イングランドの古びた炭鉱町に生まれる。幼い頃より物書きを目指し、20代はじめから小説や詩、戯曲を書き始める。1998年、初の小説『肩胛骨は翼のなごり』が大反響を呼び、優れた児童小説に与えられるカーネギー賞、およびウィットブレッド賞を受賞。2003年の『火を喰う者たち』では、ボストングローブ・ホーンブック賞、スマーティーズ賞、ウィットブレッド賞を受賞している

金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

34
金原氏訳という事で手に取る・・恐らく、あのテイストかなと推し量りつつ。無垢の瞳に潜む狂気 ダークサイドから立ち上って行く命の焔・・そして恐ろしいまでの崩壊へのプロセス・・静謐。なんかこう言った作品を続けて読んでいると、先が見えて仕方ない。日本では感じ難い空気感(がんじがらめの宗教律と閉塞した地方の鬱屈)英国を旅すると牧歌的風情の彼方にこんな≪時が止まった感と澱み≫が見える。アーモンドは初読の作家、蠱惑的。クレイ・・粘土・・泥に押し込められた命。チャッキー的キャラは日本の狂気と一線を画している。2018/02/23

rena

24
死と狂気と暴力の物語の児童小説というのと表紙の印象的なので読んでみた。 1人の狂気に満ちた少年が町にきて巻き込まれる少年たち。クレイとは、泥でつくった人形でこれに命が吹き込まれる。人形が 動き出し、これは睡眠術なのか、宗教的な意味が込められているのか、サイコパスの子供の物語なのか、最後まで不可解で読了。他の人の感想を読んで確認してみよう。Dアーモンドは詩や脚本も書いており 数々の賞を受賞しているらしいが・・2017/01/15

reeree

15
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4309204775] この作者さんの小説は「肩胛骨は翼のなごり」「火を喰う者たち」「ミナの物語」を読みましたが、今のところ「クレイ」が一番好き。 静かに忍び寄る恐怖ってのが良い。2015/12/25

深夜

14
禍々しさと宗教性。子供の純真さと、それ故の狂気。中二病っぽくもあるけど、物事の本質を突いている気もする。2016/09/09

ヴェルナーの日記

14
主人公のデイヴィの住む町フェリング。ここには、親友のジョーディと敵対する少年のモウルディが住んでいた。モウルディは3歳も年上で、体もでかく、酒を飲み乱暴な相手だった。デイヴィは、モウルディを殺したいほど憎んでいた。そんなある日、近所にスティーヴンという少年が越してくる。彼は不思議な魅力と邪悪さを持っていた。デイヴィはスティーヴンのいうままに怪物(クレイ)に生命を与える儀式を手伝う。そしてクレイが…。現代版『フランケンシュタイン』といった感じの作品で、死と狂気と暴力の物語を美しく響く情景で描いている。2011/01/26

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