内容説明
髪の毛1本から細かい砂粒から昆虫から埃のあとから、犯人がわかる―。最先端の捜査技術が目に見えない真実をあばき、事件という大きなパズルを解いてゆく。科学捜査の最前線を、全世界の豊富な実例にもとづき、詳細に解き明かした決定版。
目次
第1章 犯行現場(犯行現場VS犯罪現場;現場の保護―ファースト・レスポンダーの役割 ほか)
第2章 現場捜査:資料(摩擦隆線;足痕跡と道具痕跡 ほか)
第3章 現場捜査:遺体(血液とDNA指紋;法歯学 ほか)
第4章 現場捜査:特殊な犯罪(爆弾と爆発物;コンピュータ犯罪)
第5章 現場捜査:特殊な技能(鑑定官として働く犬たち;鑑識カメラマン)
著者等紹介
ゲンジ,N.E.[ゲンジ,N.E.][Genge,Ngaire E.]
生化学で修士号、文化人類学と英文学で学士号を取得し、言語学と神学についても本格的に学んだのち、最先端の遺伝子治療から人気のテレビ番組まで、多岐にわたる分野の本を著している。劇作品も手がける一方で、ニュースと動画を組み合わせた地域のウェブサイトを編集・運営。現在、夫と息子ひとりと犬数匹とともにラブラドル地方在住
安原和見[ヤスハラカズミ]
鹿児島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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こう
4
CSIなど、科学捜査のドラマにはまった人はぜひ!
Smith, Ordinary. Person.
0
多くの法科学の専門家、法執行官、救急救命士、科学捜査官に取材をし、門外漢にも解りやすくまとめられた、米国の科学捜査の入門書。科学の進展は日進月歩。取材時期、そして刊行時期が2000年の頃なので、本書に記されている手法の大半は、今現在においては使用されていない可能性が高い。だが記された基礎理論と豊富な実例は推理物好きには面白く読める内容となっていて、それだけでも読まないよりは一回は読んだ方がいいと思う。2006/01/31
旅猫
0
面白かったです。働く人たちのナマの声が書かれていることや、部分部分で推理小説が挟まれていたりとか、就職情報も載ってましたね。「(前略)こんなことがあって、それでそのせいでこうなってっていうふうに説明できないと、人間は満足できないんだ。人間の脳みそはもともと、物語をつくるようにできてるんだよ」「そういうニーズを満たすなら、ほかのなにを読むよりミステリだよね」(中略)「よくできたミステリにかなうもんはないよ、純粋な満足感が欲しかったら」(p310-311)2009/07/10
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