カリブの女

カリブの女

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203249
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

小泉八雲がマルティニークに見たものは…。来日前のハーンの幻のクレオール小説二編を新訳・決定版でおくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

unknown

0
来日以前に書かれた唯二の中篇小説『チータ』『ユーマ』を収録。エキゾチックな島国の風俗や自然描写の美しさや激しさといった異国情緒をふんだんに絡めつつ、文化同士の間にある隔たり、そして異文化ひいては他者への理解を見据えたテーマは、来日後の彼の再話作品への繋がりを窺う上でも興味深い内容。クライマックスのシーンの鮮烈さや、結末の余韻も際立たっている。2011/02/26

newhavana

0
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が来日直前のアメリカにおける記者時代に発表した小説である1889年のチータ、1890年緒ユーマの二編を収録。二編ともにカリブ海の島(マルティニーク諸島)を舞台にしているために書名にカリブと付けたと思われる。二編ともに永井荷風が墨東綺譚(1937)の中で傑作と触れていることで存在を知り読んだ本。大げさに差別をあれこれ語りたい人には薦めないが、19世紀末、フランス第三共和政のもとでそれなりに安定していた熱帯の島の暮らしに起きる波乱をハーンは愛情豊かに書き綴っている。2024/06/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/729278
  • ご注意事項

最近チェックした商品