内容説明
アメリカで活躍する注目のインド系女性作家が描く、第三世界出身の移民たちの途方もないエネルギーと夢の物語。トリニダードからデトロイトに密入国して来たオーペア・ガール、アトランタでヤッピーと暮らす自称フィリピン貴族の娘、ニューヨークのフライドチキン店で学費を貯めているアフガニスタン難民の若者、故郷の因習から解放されて戸惑いながら生きるインド人の女子留学生、マイアミを根城に暗躍するキューバ人のコカイン密売者…。もうひとつのアメリカン・ドリームを生きるため、地球を半周して「ワンダーランド」にたどりついた“境界のない時代”の申し子たちのエネルギッシュな成功への夢と情熱を描く、注目のインド系女性作家ムーカジの短編集。全米書評家協会賞受賞の傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠井康平
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前年受賞がフィリップ・ロスだと思うと、時代の変わり目に書かれた小説である。四半世紀経ったいまでは、アフリカ育ちの男女が同じ主題を書いている。2014/03/29
