僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~

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僕はホルンを足で吹く~両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝~

  • ISBN:9784636945300

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内容説明

両腕がないことを除けば普通の子どもだった。神童でもなかった。
ただホルンが好きだった少年は、いかにしてプロの演奏者となり世界を席巻したのか?
スティングとの共演を果たし、2016年にはレナード・バーンスタイン賞を受賞。
いま世界でもっとも注目されているホルン奏者のひとり、フェリックス・クリーザーが自らの生い立ち、哲学、練習法、音楽への向き合い方などを語る。
――これは奇跡ではない。必然だ!

●エコークラシック2014最優秀新人賞受賞、レナード・バーンスタイン賞受賞
●「ハンパなくうまい! 」とプロも大絶賛!
●血のにじむような努力で手にした本物の実力!
――「問題を解決するときは、他人をあてにするのではなく自分で処理するということだ」(フェリックス・クリーザー)

「腕のない生活は大変なこともある。
ただし腕がないことが原因ではない。
ほかの人と同じように歯を磨けるし、車も運転できるし、スマートフォンをいじくることもできる。
仕事もあるし、20歳のはじめから世界中を回ってキャリアを積み、うまく行っている。
腕のない生活の大変さは、その生活を送ることではなくて、他人との関係なんだ。
つまり、強調されたり、引き立たされることなく、名前を呼んでもらう。
決まり文句の中に押し込められることなく成功を祝う。
四肢の数ではなく業績によって評価される。
障害があるからこそ、そういうふうには扱われないんだ。」(フェリックス・クリーザー)

目次

■第1章 完璧を求めて
■第2章 ちびっ子、ホルンを習う
■第3章 身体感覚の問題
■第4章 頂上を目指す“疾風怒濤”期
■第5章 ホルンのベルの中の手
■第6章 これまで――そしてこれから
■第7章 決戦の日
■第8章 ハウスコンサート
■第9章 僕の人生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

21
まず、障害を持つアーティストによる苦難と感動というような内容ではありません。ホルンという楽器や演奏される曲に詳しいひとならもっと楽しめるだろうなと思います。それだけまっすぐにホルン奏者のひとの自叙伝で、両腕がないことについては、ちらっと触れられるていど。そしてなにより、著者の好感度が低い。シンプルに傲慢だと思う。でも、それこそが、著者が著者であるゆえんでもあるんだろうなと思います。感動本として読むのはお勧めしませんがひとつの信念を持って生きる演奏者の姿を知るには役立ちます。演奏も見たいです。2017/07/20

プル

19
上から人を見るし、人をからかい叩くことも好きな人なので、全く好感はもてません。自分のありたい環境を貫きこだわる人だからこそ、ストイックに取り組めるのかもしれません。感動を求めるならば他の本が良いと思います。ただ、腕がはじめから無い人に、腕のない不便さを彼に語れと言うマスコミ達はナンセンスだと私も思います。世の中には、助けが必要な人もいるので、それは否定しないのは作者の偉い所。一方、好意で親切な人には素直にありがとうでいいと、私は思う。94歳女性の「そんなに私は年寄りじゃない。」発言に真意があるのかな2017/09/11

kakoboo

18
最後の「腕のない生活そのものは大変なことじゃない。そうじゃなくて、この生活がどんなものなのかを知りたいと、多くの人が考えることがやっかりなんだ」という最後の言葉がこの本を著した理由なのでしょうね。20代で自伝ってのはいかがなものなのかと思ったり、彼の人との付き合い方のアクの強さ等、個人的には「ん?」と感じる箇所はありましたが、圧倒的な努力や、目標を達成しようとするための忍耐といった点では天晴です。ひょっとしたら本当に特別な才能はない、不安とともに生きているのかもしれません。だからこそ彼の努力は素晴らしい。2017/12/31

リリパス

2
生まれつき両腕がないホルン演奏家の自伝です。かなりのページ数を使って、クラシック音楽に関することを中心に解説している本です。障害に関する話は、ほんのちょこっと、おまけ程度に、軽く触れているだけなので、そういう内容をじっくり読みたい方は、この本ではなく、他の本をお選び下さい。2020/07/18

たそがれ浩兵衛

1
この方実際に演奏している音を聞いてから演奏している映像を見ると本当に驚くのだが、この本を読んでいてハッと思ったのは世間一般で思っていることは本人は感じていないことだ。物心ついた時には腕がないのだからその生活は自分らの普段の生活と基本は変わらないこと。それでも彼がすごいのは普通なら諦めてしまうことを練習によってクリアにしていったこと。これは尋常な努力ではできない。「障害者として扱われるのではなく障害と生きていく」自分じゃ考えつかない。すごい人です。2017/07/03

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