内容説明
ルネサンスの栄光と宗教戦争の恐怖を一身に体現したその生涯。―3人の王の母として30年にわたって事実上王国に君臨、この知性と魂の革命にもてあそばれるフランスを導いた稀有の女性の、初の本格的伝記。
目次
第1部 上昇(死の少女;メディチ家あるいは黄金の輝き;共和国によって庇護されたメディチ家のプリンスたち;揺りかごのカトリーヌ、法王のゲームの切り札;王冠をかぶった化け物たちと幼いカトリーヌ ほか)
第2部 フランスの玉座(カトリーヌは女王なのだろうか、あるいは端役?;異様な聖別式への前哨戦;ルネサンス期の王の聖別式;王とディアンヌは相愛し、なおざりにされた王妃は流行をつくる;王妃カトリーヌは辛抱あるのみ ほか)
第3部 王の母は王を支配する(白百合の花は荊の冠でもある;カトリーヌは権力を手にするが、同時に憎悪をも買う;夫婦喧嘩、そして宗教戦争;カトリーヌも王権もますます危険に瀕していく ほか)