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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
21
芥川賞候補作。「文藝春号」で読みました。幼少時からバレエを習わされてた主人公の女の子が母の過干渉にとうとうキレて自宅の庭にテントを張って暮らし始めます。このちゃんと家出して自活するわけでもない中途半端さが今風なのかねえ。繊細なようで図太さも感じられる主人公の性格設定がでもやっぱり繊細なので私的にはあんまり好みのタイプではなかった。庭テントの可笑しさがもっとあるとよかったな。2025/07/04
イカまりこ
7
文藝で。候補作を駒田さん向坂さんと読んできた。なんだかこの2作、キーになる物事や雰囲気が似てる。頭で考えてるけど言葉には出さないこと。出した時の失敗がずっと尾をひいてる。いったいこの家族は何なんだろう。過干渉からの無関心。卒業してから二十歳までの引きこもり期間が私にもあったので、アンノの行動力は逞しくて憧れる。怒りの爆発って冷静には見えないかもしれないけど、それまで考えてたものが表出されたって考えたら、一番考え尽くした本質なんじゃないかな。アンノのこれからはどうなっていくんだろう。強かに生きてほしい。2025/06/29
manabukimoto
3
家族や社会や世界から、常に引いた場所で自分を生きる主人公アンノの青春譚。 他者から理解されることの心地よさや、他者を理解しようとする親密さを拒絶する。「愛より、痛いほうへ」という題名が表す生き様がかっこいい。 安易な理解を拒み、怒るでも泣くでもなく「割れる」という感情の発露で、周りを遮断する。 そんなアンノの孤高の姿を表す最後の場面が印象的。他人なんて要らない、内声に従って踊り続ける。 面白かった!2025/06/24
羽花
1
もっと読みたいと思った。もう少しアンノを見ていたかった。2025/07/08
メンチカツパンとコーヒー
1
頭が割れる、フラミンゴみたいなポーズ、写真みたいに一瞬一瞬が切り取られる場面が多い印象。2025/07/06
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- 和書
- 絵本とは何か ちくま文庫