内容説明
名著、復刊。橋本治による、たった一人の抵抗。社会の常識を打ち破る、唯一無二のミラクル・エッセイ!
目次
第一部=混沌篇 とりとめもなく現在は流れる。
第二部=挑戦篇 ねェ、来年の夏はみんなで半ズボンを穿かない?
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部卒。77年「桃尻娘」で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。以後、小説・評論・古典の現代語訳・イラストなど幅広い分野で活躍。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
18
内田樹と今は亡き小田嶋隆さんの間接的な働きかけにより、河出文庫の橋本治(品切れ重版未定)が単行本として復刊されました。私もこれは過去に読んだ記憶は無かったので橋本治さんの親切過ぎる回りくどさを味わせて貰いました。学校の掃除当番をサボった事の無い治さんは「成績が平均的で大人しい子」が一番サボる事に目をつけ、成績が平均的な子は絶対に伸びない子なのです。その結果遊び0%義務の達成率55%と言う平均的高校生を産み、休日の充実度0%会社での働き具合55%と言う現代の会社男を作り出すと喝破します。安住する事なかれ。2025/01/20
ネルシュン
3
最近復刊された橋本治の本、難しくって面白い。やっぱり橋本治は凄いなと思います。2024/12/28
amanon
2
著者の作品にありがちだが、「結局、これって何について書かれたもの?」とつい突っ込みたくなってしまうことしきり。しかし、実は巻末で内田樹氏が述べているように、著者の言わんとすることは、実にシンプルなのだけれど、そこに様々な尾鰭がつく上、話があちこちに飛んで(いや、実際に飛んでいるのかどうかさえ、よくわからないのが妙)、読者は煙に撒かれるばかり。終盤に差し掛かると、正直読むのがしんどなってきたのだけれど、それでも妙な吸引力を覚えて、結局最後まで読ませるのを、さすがと言うべきか、正直、ちょっと迷う(苦笑)。2025/06/24
かれーらいす
1
あながちその通りだと思いました 実験的に、根拠を持っておおいな毒と少しのユーモアで疲れました2025/05/11
スターガール
1
「私の方法論というのは、生きている自分を前提にして生きて行く自分につなげるということだから、本というものは多分、現在から未来が始まろうとするその一瞬の間に入るだけの過去を定量だけつぎ込むという、限定作業になる。」2025/04/22
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