続 遠慮深いうたた寝

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続 遠慮深いうたた寝

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309032344
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く、
大好評エッセイ集『遠慮深いうたた寝』第二弾!

毎日歩いている道端、何気なくつけたテレビの画面、劇場のロビー……
胸に飛び込んできた一瞬が、思いがけず深く刺さり、
奥行きが生まれ、隠れた扉が開かれて遠くから光を運んでくる。
――小川洋子

日常の出来事、創作、観劇、野球、読書……「神戸新聞」の連載エッセイ「遠慮深いうたた寝」などの最新エッセイを中心に編み上げた極上エッセイ集。

Ⅰ 遠慮深いうたた寝
Ⅱ 自転車と図書室
Ⅲ 小説に触れる手
Ⅳ おじいさんと通りすがりの者
Ⅴ 想像力の冒険 本と読書

*美しい装幀が話題
九谷焼による陶板画・上出惠悟/デザイン・名久井直子


【目次】

内容説明

毎日歩いている道端、何気なくつけたテレビの画面、劇場のロビー…胸に飛び込んできた一瞬が、思いがけず深く刺さり、奥行きが生まれ、隠れた扉が開かれて遠くから光を運んでくる。日常の出来事から創作、読書まで、珠玉のエッセイ集、最新刊!

目次

1 遠慮深いうたた寝(両親の思い出;予定変更 ほか)
2 自転車と図書室(想像するということ;母校の図書館 ほか)
3 小説に触れる手(あまりにも遠い場所 さ迷う;小説に触れる手 ほか)
4 おじいさんと通りすがりの者(ジャワマメジカと私;私は世界のどこかとつながっている ほか)
5 想像力の冒険 本と読書(人生の豊かさを示す秤;私が愛する10冊 ほか)

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞し、デビュー。91年「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、13年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年『小箱』で野間文芸賞、21年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

174
小川 洋子は、新作コンスタントに読んでいる作家です。4年前に読んだエッセイの続編、遠慮深い性格の著者が、ユーモラスに綴ります。遠慮深い性格の著者が、阪神タイガースファンなのは、疑問です(笑) https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032344/2025/11/22

hiace9000

118
小川さんエッセイには、どこか詩的でありながらも、明解な語りの「珠」がある。心のなかの「ここか!」という着地点その場所に、自分でも見つけることも、拾い上げることできずにいた「珠」を"そっと置いて”もらえるのだ。小説と向き合う作家としての真摯な眼差し、一つ一つの言葉を積み上げ、読み手に差し出す潔くも強い覚悟。わたしは数多ある作家さんのような文章は、まず書けない凡人に過ぎない。だが、人生の経年変化の折々で出会う小説という物語が与えてくれる、言葉にならぬほどの感動と沈黙を心待ちにする良き読み手でありたいと思う。2025/12/18

シナモン

102
予定通りにいかないと必要以上に慌てて、平常心を失う洋子さん、小説を書かなきゃいけないのにテレビを観てしまう時、罪悪感を減らすためにバランスボールに乗る洋子さん、新しいスマホの充電が100%から99%になると悔しくなる洋子さん、そんな洋子さんの日常に親近感を覚える。が、そんな日常の断片を洋子さんが綴るとそれ自体が物語のようで、やはり洋子さんの筆力はすごいなと思わされる。ささやかで、慎ましくて、遠慮深くて。小川洋子さんの小説の世界観はこんな日常から生み出されるのだな。 紹介されている本もぜひ読んでいきたい。2025/11/27

tamami

78
作者名を見ただけで手に取り、購入してしまう作家さんが何人かいるのだが、本書の著者小川さんもその一人。エッセイとして、経験者でなくては書けない「授賞式の思い出」や「アルルへ行く」などの諸篇も含まれているが、何気ない日常の気づきや読書のレビュー、子どもの頃の思い出など、誰にでも起こりうる出来事が、著者の筆にかかると、そのどれもが一遍の上等なショートストーリー仕立てになっていて、練り上げられた文章に、ペンの持つ力を感じる。無意識のうちに著者の本を毎回手に取ってしまう所以かもしれない。今回も楽しませてもらった。2025/11/06

けんとまん1007

72
装丁から醸し出されている空気感・空間を、じんわりと感じとる時間がある。書かれていることは、喜怒哀楽ではないが、いろいろあるんですね・・と思いつつ、どこか静謐なものを感じる。それは、小川さん自身が、日々の暮らしを大切に楽しみながら過ごされているからだろう。まるで、うたた寝した時に見る夢の中の物語のようでもある。2025/12/15

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