出版社内容情報
【目次】
内容説明
小学生の頃から、棋士という夢を追って切磋琢磨してきた芝と大島。芝は夢を叶えたものの成績が低迷、一方の大島は夢を諦め弁護士になった。道が分かれたからこそ、今も消えない互いへの嫉妬、羨望、侮蔑。2人の行方にあるのは、光か闇か?
著者等紹介
芦沢央[アシザワヨウ]
1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。同作は15年に映画化。18年『火のないところに煙は』で静岡書店大賞、22年『神の悪手』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞、23年『夜の道標』で日本推理作家協会賞を受賞。吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、本屋大賞、直木三十五賞など数々の文学賞にもノミネートが続いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
262
芦沢 央は、新作中心に読んでいる作家です。表紙イラストとタイトルから想像していた内容と中身が全く違いました。将棋の世界は、究極の弱肉強食、本当に厳しいんでしょうね☖☖☖ https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032252/2025/11/02
hiace9000
173
〈大島編〉はアンソロジー『もの語る一手』にて既読。改めて今作で〈芝編〉から通読すると、両極から観る「棋界」のもつ凄味と苛む圧迫感に呼吸が苦しくなってくる。そのあたりの筆力こそ芦沢流の表現力だろう。特に純文学色強めの〈芝編〉での読み手を強烈に抉りにくる内面描写には圧倒される。会話場面での言葉の飛躍と隙間のリアリティで二人の親密な関係性をみせるくだり、将棋に囚われ浸食された日常思考の異常性で芝の苦悩を炙り出すくだり―、安易なしあわせで人生を楽観させない落としどころもまた、徹底した芦沢イズムが腑に落ちるのだ。2025/11/13
しんたろー
134
芦沢さん新作は5年前の『神の悪手』と同じく将棋の世界を描いた内容で、プロとして低迷している20代半ばの芝、芝と昔から親交があり棋士を諦めて弁護士になった大島の二人の視点で二部構成。年齢による選別が厳格な世界ゆえに、葛藤や嫉妬がクッキリと浮かび上がり、二人の苦しい心情が伝わってきて痛い。上手くいかない現実、才能の違いを認めたくない想い…自分の若い頃を思い出し胸が苦しくなった。女性作家とは思えぬ男性心理を巧みに表現していて感心したが、得意とするイヤミス的な味付けやサスペンスな展開がないので、少々残念な読後感。2026/02/28
のりすけ
119
将棋にあまり興味がないうえに知識もないので、もっと知っていれば俄然面白かったろうにと残念な気持ちに。将棋の世界はなんと奥深く恐ろしいのか。ところで装丁を見て「バキっぽい!」と思ったのは私だけではあるま…私だけ?2025/11/19
美紀ちゃん
117
芝目線の話と大島目線の話の2篇。芝悠大、大島洸。楢崎謙吾の目線の話もあったらいいのにと思った。勝者だから無いのか。プロ棋士の道は厳しい。芝は、もがいている最中。大島は、高校生の早い段階でプロ棋士の道を辞めて大学受験をして東京大学に合格し弁護士になった。勝ち組のように思えるがプロ棋士の道を断念したことがずっとしこりになって心を締めている。みんな苦しんでいる。気が狂いそう。青春というか人生を将棋に全力投球しすぎていて狂いそうなのがよくわかる。 家族も。みんなで全力で応援しすぎて経済的にも精神的にも苦しい。2025/10/18




