出版社内容情報
【目次】
内容説明
世紀の歌舞伎史料、大発見!戦前戦後にかけ、六代目尾上菊五郎を始めとする大歌舞伎一座の全国巡業を記録した一級史料『旅行日誌』を公表。怒涛の時代を生き抜いた歌舞伎から、演劇の本質に迫るノンフィクション!
目次
第一部 「遠距離巡業ニ出発ス」(昭和七(一九三二)年十月―中国、九州・尾上菊五郎一座
昭和八(一九三三)年三月―大阪歌舞伎座・九代目市川團十郎三十年祭追善(東西合同)・市村羽左衛門一座 ほか)
第二部 「胸突キ八丁、一座ハ進ム」(昭和十二(一九三七)年七月八月―北九州、近畿、東海・尾上菊五郎一座
昭和十三(一九三八)年八月―中村吉之丞一行 ほか)
第三部 「戦火ニ舞フ歌舞伎トイフ不死鳥」(昭和十六(一九四一)年一月二月―大阪・大谷友右衛門一座
昭和十六(一九四一)年七月―北関東、東海、信州・大谷友右衛門一座 ほか)
第四部 「現場ノ波乱、戦後モ続ク」(昭和二十(一九四五)年十二月―京都南座顔見世興行・尾上菊五郎一座
昭和二十一(一九四六)年七月八月―関東、信州・尾上松緑一行 ほか)
著者等紹介
岡〓成美[オカザキシゲミ]
1956年、埼玉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。文化出版局入社後、「ミセス」編集長、出版局書籍事業部長、文化学園大学造形学部講師、文化学園ファッションリソースセンターセンター長、春陽堂書店編集顧問等を歴任。現在、スコーレ家庭教育振興協会刊行の月刊「すこーれ」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
125
戦時中の日本人は戦争に協力する一方で日常の娯楽も強く欲した。軍部は軟弱な芸能など禁じて全国民を戦争に総動員したかったはずだが、娯楽に飢えた民衆が猛反発するとわかっていたため銃後の慰問巡業という形で歌舞伎の存続を認めた。地方都市でも著名な役者の来訪を歓迎し切符も売り切れたが、巡業の実務担当者は苦労していた。宿や食事は粗末で交通は不便な中で興行主から金を回収したり、雲隠れした役者の代役を務めたり現地で闇で買った食糧を家族に駅留めで送るなど厳しい状況下でも「上に政策あれば下に対策あり」を地で行く姿は微笑ましい。2025/12/09
ナツ
3
非常に良かった。とても貴重な資料。歌舞伎のことはもちろん、当時の交通事情(鉄道)や食料事情、一般の人達の娯楽への欲求など一人の歌舞伎一座の一員の日記からよく知れる! 食事よくなし2025/11/17
takao
0
ふむ2025/10/27




