塔のない街―a city without towers

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塔のない街―a city without towers

  • 大野 露井【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 河出書房新社(2024/02発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309031705
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

窓越しの恋の不穏、時を超える名探偵、エリザベスの秘密の冒険…ロンドンを舞台に異端の翻訳家が贈る初小説。

著者等紹介

大野露井[オオノロセイ]
1983年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

34
★★★✭☆気鋭の翻訳家の第一小説集とのこと。冒頭は格調の高い自意識過剰バリバリの文体に、自分が高校生の頃に書いた小説を想起して赤面する思いだったが次第に内容にバラエティができて普通に楽しめるようになった。結構お気に入り。ロンドンにやってきた無職の男が別に何もせずグダグダする話から、向かいの窓の女性に手紙を書く話しやらホームズのパスティシュにタイムスリップを混ぜた物やら、絵本のような話などなど、どれも特に意味があるとは思えない雑多な小説の散らばりに辛辣なユーモアを交えノホホンと浸るような読書体験になった2024/04/22

rinakko

10
隅々まで堪能して、大変満足だ。皮肉でどこか揶揄い気味な語り口も、洒脱な文章もとても心地よかった。作者には異端好みな翻訳家のイメージを持っていたが、以前某所で “今澁澤龍彦” などと称されていたことを思い出し、なるほど…とあらためて頷いたり。お気に入りは「窓通信」や「舌学者、舌望に悶舌す」、「秋の夜長の夢(ド・ポワソン著)」。2024/02/29

jolly

2
なんのことやらさっぱりなんです。 2024/04/22

烏骨鶏

1
文章は嫌いじゃない。若い頃は寧ろこんな感じのが好きだったかもしれない。翻訳家さんなのか。私は若い頃、日本の文学より海外のものを好んで読んだので、こういう雰囲気になじみがあるのかも。2024/04/19

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