一度きりの大泉の話

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一度きりの大泉の話

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  • サイズ 46判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309029627
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「当時の大泉のことを初めてお話しようと思います」(前書きより)。全352ページ、12万字書き下ろし。未発表スケッチ多数収録。

内容説明

大泉に住んでいた時代のことはほとんど誰にもお話しせず、忘れてというか、封印していました。しかし今回は、その当時の大泉のことを初めてお話ししようと思います。12万字書き下ろし・未発表スケッチ収録。70年代回想録。

目次

出会いのこと―1969年~1970年
大泉の始まり―1970年10月
竹宮惠子先生のこと
増山さんと「少年愛」
『悲しみの天使(寄宿舎)』
『11月のギムナジウム』
1971年~1972年 ささやななえこさんを訪ねる
1972年『ポーの一族』〔ほか〕

著者等紹介

萩尾望都[ハギオモト]
漫画家。1949年、福岡県生まれ。1969年デビュー。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞、1997年『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞、2006年『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞、2010年にアメリカ・サンディエゴ・コミコン・インターナショナル・インクポット賞、2011年に第40回日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年に朝日賞など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

199
『少年の名はジルベール』では語られなかった、少女漫画界を大きく変えたレジェンドの友情と破綻のドラマ。自覚した革命家の竹宮惠子と、自覚せざる天才型の萩尾望都が同じ大泉に集った時に衝突は必然だった。理想を目指し苦闘する竹宮は、似たテーマで軽々と自分を追い抜く萩尾の才能を間近で見て盗作の疑いをかけてしまった。焦燥と嫉妬に駆られての暴走だったようだが、自己肯定感が低く繊細な性格の萩尾には50年近く封印し竹宮作品を読まなくなったほどのトラウマになったのだ。人の心の何と難しきものか。対人関係で苦労しただけに痛感する。2021/06/21

R

177
エッセーとか、随筆とかではなく、文学的な深みというものはうっちゃって、本当に事実を書いたという本でした。作品とはいわない。非常に興味深い内容だし、ファンにとっては色々考えさせられるところがありそうだけども、もう、大泉という場所でのことはこれ以上語られることはないのだと、その強い意志が伝わってくる、書かれていることへの批評や批判も必要としない、きわめて一方通行な内容だと宣言しているようでもあり、このことについてすり寄ってくる輩への辟易とした感じがうかがえた。今があり、それだけなんだな。2021/07/19

てら

131
ほぼ一気読み。「そのこと」へ収束していく前半の緊張感が凄まじい。『少年の名はジルベール』を読んでわずかに引っかかっていた部分が萩尾望都によって明かされる恐怖と納得。そしてモー様は天才なんだけど天才じゃない、ご両親も含めて人間関係に苦悩しながら数々の傑作を描き、そのことで自身も生き延びてきた、常在戦場のソルジャーなんだと理解した。明晰で簡潔な文体が時々乱れるのが核心の部分であり、わかりやすいのと同時に読者の精神を削る。言い方として正しいかはわかりませんが、第一級の史料です。ありがとうございます。2021/04/24

kaoru

129
「24年組」は少女漫画の聖域のように語られてきた。だが創作の火花が散るとき傷を負う者も出て来る。大泉での日々は萩尾さんに深い心の傷を負わせた。萩尾さんの才能に竹宮さんは怖れを抱いたのだろうが、その行為にはやはり責められるべき点がある。トラウマを深く沈潜させる萩尾さん、苦しかっただろうが本書を書いたことで解放され創作に打ち込めることを切に望む。「『トーマの心臓』はBLではなく人間関係の混沌としたなにか」という記述にはわが意を得た思いがした。大きな才能を持った人々の努力と葛藤の末の成果を受け止める⇒ 2021/05/30

みよちゃん

98
懐かしい思い出の大泉かと思ったら、まるっきり反対だった。大人になってマンガを読む様になった。子供の時は、赤銅鈴之助、テレビのアニメなどを見ていた様に思う。この本で人間関係にマンガという夢の世界にも葛藤があるのを知り、掲載された漫画を読んでみたくなった。2021/05/30

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