出版社内容情報
カリスマ的ボカロPが熱烈なファンの声に応えて実現した、自身の大ヒット曲をもとに書き下ろす青春サスペンスの傑作!
内容説明
今度こそ、大切な人を守りたい―あの夏、逃避行の果てに、流花は自ら命を絶った。そして十三年後、生き写しの瑠花が現れる。破滅に向かう瑠花と同級生の武命。千尋は、中学時代の十字架を乗りこえて二人を教えるか。戦慄の決行日は二学期の始業式。命を懸けた、ひと夏の闘いが始まる。
著者等紹介
カンザキイオリ[カンザキイオリ]
2014年ボカロPデビュー。数々のヒット作で話題になると、2017年に「命に嫌われている。」を発表、モンスターヒットを記録。2018年からはバーチャルシンガー・花譜のすべてのオリジナル楽曲を手がける。アニメやゲームへの楽曲提供、さらに小説の執筆などに活躍の場を拡大。10代を中心に人気となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
62
思春期の複雑な気持ちを描いたものなんだけど、殺人ありで描写も結構すごい。登場人物達がめっちやつながっているのが出来すぎかも。パワハラモラハラ、育児放棄な家族って辛すぎ。初めは青少年の思考に置いていかれてたけど、最後は同情。でも殺人はいけないね。2024/07/09
夜桜キハ @呪術完結まであと3話
58
好きなカンザキイオリの曲で聴いてから読んで。感動小説で涙ぐんだことは今までそこそこあったけれど、ここまで涙を流しまくって号泣したのは初めてです。それぞれ辛い苦しい想いを抱えている。特に武命の状況が共感できることも多く一番泣きました。クズ親は所詮クズ親。それを殺すしか無い……。どんなに強い人でも切羽詰まれば周りが見えなくなるんですね。千尋のセリフ一つ一つに救われる気がします。重い話なのに、ズキズキと胸に突き刺さるのに、もうこの作品が大好きすぎて。言葉に出来ないほどこんな素敵な作品に驚愕しました。感動涙涙です2023/06/05
はな
31
カンザキイオリさんの曲を聴くと心がシンとする。表現が難しいのだけれど、ふとした時に聞いている。そんなカンザキさんの著書ということで手にした。重い内容に思いがけないほど展開が繋がってこんなに都合よくはつながらないだろうとは思いつつも、一気読みした。厳しい親と暴力的な兄に心を壊された少年が一番かわいそうだった。子どもは愛しているよの言葉を伝えることも大事だし、不自由のない生活を送れるようにしてやるのも大事だけれど、そばにいてやれるときにそばにいることが何よりも大事なんだよねと思った。2021/02/11
無名@夜以外低浮上
26
今日買ってもらったけど、しょっぱなからすんげぇ重い、、2023/12/24
よしりん
21
これは読んだ本に登録してもいいものかと悩むくらいほとんどパラパラとしか読めなかった本。もっともっと若い時なら楽しく(そういう内容ではなかったけど)読めたのかもしれないけど今の私には違った。2023/03/24