出版社内容情報
人騒がせなお友達、到着。長年一緒に暮らしてきたロボットとの別れの日を描いた表題作他、宮部みゆきの新境地、少し不思議な作品集。
内容説明
親子の救済、老人の覚醒、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索…淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心震える作品集。
1 ~ 4件/全4件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
591
宮部 みゆきは、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。期待して読みましたが、SFテイストのせいか、寄せ集めのせいか解りませんが、やや残念な作品集でした。オススメは、『母の法律』&『保安官の明日』です。2019/08/10
ウッディ
481
虐待された子供を救うマザー法がある世界を描いた「母の法律」、旧式ロボットとの別れを描いた「さよならの儀式」などSF短編集。次々と繰り出される新しい世界に、すんなりと読者を惹き込んでいく文章力は、さすがと思ったが、オチの部分が弱い感じがして、正直、あまり面白くはなかった。ただ、女子高生だった過去の自分が、冴えない今の自分の前に現れる「わたしとワタシ」は、ユーモラスな雰囲気で、長編にしても良かったと思える設定だった。もし、高校生の自分が今の自分に会うと、どんな風に思うのか、そんな空想をしながらの読書でした。2020/07/11
うっちー
459
SF宮部みゆき、私は意外と好きです2019/07/25
ひさか
439
河出文庫2010年7月:聖痕、2012年1月:保安官の明日、2014年10月:戦闘員、2015年10月:海神の裔、2018年12月:母の法律、角川書店2013年2月SFJACK:さよならの儀式、講談社ヴィジョンズ2016年10月:星に願いを、小説すばる2018年4月号:わたしとワタシ、の8つの短編を2019年7月河出書房新社から刊SF。宮部さん初のSF短編集なんだそうです。既読7編ですが、並べて読むと感じるところが異なりました。最も楽しめたのは、わたしとワタシ、でさすが宮部さん、アイデアがしゃれています。2020/07/26
fukumasagami
366
産みの親から虐待をうけた子供たちの復帰と歪みを描いた「母の法律」、日常の隙間から迫る侵略に立ち向かう「戦闘員」、バブル以降の日本衰退が裏テーマ(?)の「わたしとワタシ」など、2010年から18年に書かれた8篇のSF・ホラー短編集。日本版トワイライトゾーンの趣。2020/08/14