出版社内容情報
曲がってはいけないY字路、見てはいけないURL、剥がしてはいけないシール……読み進めるほど後悔する、13の恐怖と怪異の物語。
似鳥 鶏[ニタドリ ケイ]
著・文・その他
内容説明
本格ミステリ界の旗手が挑む初のホラー短編集!怖すぎて面白すぎる、13の怪異の物語!
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第十六回鮎川哲也賞に佳作入選し、創元推理文庫でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NADIA
249
怖い。まさか、こんなに怖いとは!! 何もいるはずないのに何かがそこにいる感覚は、誰もが一度くらいは感じ事があると思う。もちろん、ほとんどの場合は気のせいだし、ペットだったり誰かの悪ふざけだったりすることもある。Gの場合はまた別の恐怖だが、とりあえず命に係わるような心配はない(Gの方は覚悟を決めた方が良い状況だが)。とりあえず「入っちゃいけない」と言われているところには入らないようにしよう。似鳥さんの作品なのにあとがきと注釈がなかったのはとても残念。ところで、「クママリ」って一体何だったの??2019/02/27
いつでも母さん
210
13話からなる短編集。全てに『クママリ』と言うキャラクターが登場するが、それはこちらの不安を煽るだけだったか。1編だけは救いのある話だったが、あとはざわざわした。見てはダメと言われると却って気になるのは人の性か。写真、PC、ぬいぐるみ等・・気になりだしたら止まらない。昼に読むのを勧められたが、読了直後にガサガサと音が・・家には私一人なのに。気のせい、気のせいだよね。2018/12/18
とろとろ
173
撮ってはいけない写真、剝がしてはいけないシール、見てはいけないURL、探してはいけない場所など、13の短編集。1作1作独立した話。どれも、最後は読後の読者の想像力にまかせている…だけか。「今、あいつが後ろに来ているよ。終わり」みたいな。1作だけはちょっと楽しみな読後感だったが、あとはほぼ絶望感、死に直結するような話。そうそう、タモリが司会の「世にも奇妙な物語」の原本みたいな話だった。最後は読者におまかせばかりなので、作者の思い通りにピシッと終わってくれるような話が間に幾つかあってもよかったかなぁ。2019/04/08
うっちー
172
なんとはないホラー短編集2019/02/18
takaC
171
クママリの謎が解けずモヤモヤ。それは最後の「視えないのにそこにいる」で解明するかと思ったのに中途半端に終わってしまった。アミの会(仮)『怪を編む』でのお題なのかな?そっちは未読なのでわからない。2019/03/06