出版社内容情報
元武士でありながら、村掛かりの浮浪の者・解死人として生きる親子。身分差に翻弄されながらも、戦国の世を生き抜く姿を描ききる!
新井 政美[アライ マサミ]
著・文・その他
内容説明
強かに、狡猾に、ときに残酷に。覇権定まらぬ戦国の世を生き抜く者たち―甲斐・武田家重臣の家に生まれながらも、訳あって牢人となった植原次郎左衛門とその息子・三十郎。数奇な運命により、ふたりは庄屋の娘であった亡き母の故郷の村で暮らすことになる。だかそこでは、武士・解死人・庄屋の縁者という三つの身分に翻弄されながらの暮らしが待っていた…期待の実力派、書下し長編歴史小説。
著者等紹介
新井政美[アライマサミ]
1953年、東京生まれ。東京大学文学部卒。東京外国語大学教授を退官し専業作家となる。トルコ歴史協会名誉会員。専門はオスマン帝国近代史だが、日本の歴史にも造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一五
9
解死人という聞きなれない役割。本当にあったのか、創作か? 養われている村の村人のかわりに、なんでもやる。戦、身代わり犯人………。村長に命じられるまま、なんだか理不尽。その父親を、見続ける少年。父は村のためだけに、生きているのか? 最後 いや、そんなことはない。子の行く末に思いを馳せる。2019/12/28
とくま
2
△史実の武将が出てこないものはいつも飽きてしまうのおに、この本は不思議と読めた。けど、最後あっさり感。2018/10/23
tomomomomo
1
元武士の植原次郎左衛門と息子三十郎。 解死人という立場、その様な役割があったことに驚いた。 当時は生き抜くことがどれ程大変で過酷だったことか。 映画を観たような読み終わりだった。2018/09/25
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2018年6月初版。書き下ろし。著者は元東京外国語大学教授でトルコ歴史協会名誉会員。専門はオスマン帝国近代史。『武士の枠から外れた、戦嫌いの親子の情愛と葛藤棒ーーー』期待せず読んだが、堪能した❗続編がありそう?装丁も「バガボンド」っぽくて良いなぁ~?2018/10/03
好奇心
0
武士でありながら浪人し、野伏り或は他の勢力から村を守る代償として衣食住の面倒をお返しする、生業或は生き方があった、戦国期にはこうした存在が農民たちの命を守った、解死人2018/09/14
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