出版社内容情報
戦後直後から、今世紀に到るまでの、五十八年に及ぶ女優・随筆家人生の中から、単行本未収録エッセイを年代順に収載。
内容説明
高峰秀子の頭の中がわかる!単行本未収録のエッセイ集結。大女優、名文家、そして人生の達人。その人が22歳から79歳まで書き綴った珠玉の46作を、今、あなたに。
目次
1940年代(22~25歳)
1950年代(25~35歳)
1960年代(36~44歳)
1970年代(46~54歳)
1980年代(56~58歳)
1990年(66~73歳)
2000年代(79歳)
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年、函館生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以降、「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など、300本を超える映画に出演。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。2010年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小豆姫
8
いつも神経を研ぎ澄まし鋭くも感性豊かな、粒ぞろいのエッセイ集。もがいてる20代から、ゆとりの晩年まで一気に高峰さんの心の遍歴を垣間見れたような満足感あり。表紙の写真が、粋だなあ。2018/09/16
バーベナ
6
戦前から子役として活躍されていた女優さん。結婚後からはとても雰囲気が柔らかくなっている。あえて普通の生活感を失わないようにと、どれだけの努力があったんだろう。まだ海外に行く人が少なかった時代、ハワイやヨーロッパの話しを楽しみに待っていた人たちがいたんだろうなと、楽しくなる。私が必ず知りたくなることの一つが執筆時の年齢。タイトルの下に書いてあって気が利いてます。2018/08/20
kiho
6
凛とした姿が文章にも現れている。飾らないながらも惹きつけられる。女優としての存在感と等身大の親しみやすさ⭐2018/07/01
よし
3
「私の渡世日記」以来 久しぶりに読む。20代から引退して老年に至るまでのエッセイ集。73才の「神様が渡してくれたもの」で、小学校の恩師との再会エピソードに思わずぐっときてしまった。20代でパリに逃避した話。ハワイでの日系人たちの苦労の歴史に共感する話もなかなかいい。養女の秀子評は鋭い。「怖いほど真剣なくせにユーモラスで、冷徹なほど意志が強いのに情け深く、ついでのようにして鋭い真理を吐く」さらに読みたくなった。2019/09/30
小春
3
ほかの作品もそうですが、品があるのに取り澄ました所が全くない文章だなぁと、高峰秀子さんの本を読むも思います。2018/04/11