出版社内容情報
吸血鬼をこよなく愛す作家・井上雅彦が贈る、初の「吸血鬼作品集」が遂に刊行! 知られざる18の「闇の住人」の姿とは!?
著者等紹介
井上雅彦[イノウエマサヒコ]
1960年生まれ。東京都出身。83年「よけいなものが」(星新一ショートショート・コンテスト優秀作受賞)でデビュー。以降、怪奇幻想、ミステリ、時代伝奇など、常にファンタスティックな分野で作品を発表。短篇小説の復権を目指して、企画・監修した書き下ろしホラーアンソロジー“異形コレクション”は、日本SF大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めがねまる
25
同一作家の吸血鬼ものばかり集めた短編集、と聞いて手を出さずにはいられなかった。ストレートに血を吸うタイプのみではなく、これは吸血鬼かな?と思うものもいる。その中でも、血を一滴も吸わず、吸血鬼という単語も出てこない「パラソル」が一番気に入った。吸血鬼に関する知識がこれでもかと繰り広げられる「闖入者」も、吸血鬼ならではの約束事が守られてて嬉しいし、吸血鬼好きにとっては勉強になる。「噴水」は設定が面白くて、長編でもっと読みたいくらいだった。すがすがしいラストの「碧い夜が明けるまで」も好き。読んで良かった大満足。2017/09/10
leo
10
もっとスタンダードなイメージの吸血鬼を想像してたので「亜種」や「親族」のオンパレードに驚いた。全体的にやや吸血鬼蘊蓄臭い感じが拭えないのだけど…それらを新知識として識ることは面白かったのだけど。フルーツ蝙蝠が出てくる話が面白かった。2022/12/22
mizuha
9
予想以上にスタイリッシュ。吸血鬼の括りが無ければ、そうとは気づかないだろうと思う物があるくらい、バリエーションに富んでいて楽しい。「闖入者」などは、とても興味深く読んだ。2017/10/26
5〇5
8
~「夜会」の血づくし~ 吸血鬼作品集だ。この血族に魅了された著者は、血気盛んに血眼になって資料を漁り、血道を上げて研究し、心血を注いで書き上げたのだろう。その熱血ぶりが伝わってくる。全18篇の一気読みは、吸血モノだけに貧血気味になる。2021/08/02
よみ
8
ヴァンピリズム溢れる吸血鬼作品集。 吸血鬼は勿論、その枠を超えて愛すべき闇の住民たちについての薀蓄がどのページにもたっぷり詰まっています。 信者としては「あなたと私のあいだには、なんらかの共通点があるのかもしれない」なんて、伯爵からおっしゃっていただけただけでこの本を取り寄せた甲斐があったというものです。2018/09/03
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