祝福

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309020136
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

著者等紹介

長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞、2007年『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞。別ペンネームはブルボン小林(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

105
短編集。長嶋さんの短編はちょっと変わっている。学校をさぼった話や釣りに行った話、花火を見た話などありふれたものが多いのにいつの間にか引き込まれてしまう。平凡な日常を慈しむように書いているのでページをめくりたくなるのだろうか。マンガとかゲームといったサブカルチャーの取り入れ方も巧い。銀行強盗に巻き込まれた女性がぎょっとするような方法で、強盗をやっつける「噛みながら」が一番面白かった。この短編は、ありふれた人生の中にも映画の1シーンのようなドラマがあることを、さりげなく表現していると思う。2014/08/17

なゆ

68
ゆた~と…いや、もは~な読書がしたくなると手に取る長嶋有(意味不明?)。だからどうだっていうわけでもない話が多いのに、なぜかクセになる。時々、ハッとさせるツボなワードやら文章が出てくるからだろうか。この本で言えば、「出来てます、えん」(出来てる、出来てない、どっち?)とか、明日のジョーの超低音な歌いだし「サンドー…」だとか、ロックンロールからの六郎だとか。オザケンの曲を聴いてる話読んでるときに、有線でオザケンかかって運命感じたり(残念ながらラブリーではなかったが)。読みながら眠くなるのはα波出てるから?2015/10/28

エンブレムT

53
「ゆるっ!」とビックリした記憶があまりにも鮮明な『ジャージの二人』のリンク作品『ジャージの一人』なんて作品も含まれた、10作を収録した短編集。執筆時期は2003年~2010年と幅があり、最近のものになるほどシニカルでした。基本は、主人公のとりとめのない思考をそのまま文章にした感じなので、小市民のリアルな日常を日記を通して垣間見たような印象が残ります。・・・ってか、私「どっかに居るんでしょ、この10人!」とか思っちゃいましたよ(笑)女性陣のテキトー加減がリアル。男性陣の気の抜けたダメッぷりもリアルでした。2011/10/26

あつひめ

43
ゆるっとした感じがリアルな印象を与えた気がします。どこにでもある日常。その日常の中のある一つの・・・針の穴くらいに小さなことにでも光を当てるような・・・。大袈裟なことはない。でも、同じ日々はないっていうような事を感じさせてくれて他にももっと読んでみたくなりました。最近、テレビで長嶋さんを拝見して興味を持ったのでとっても・・・。顔を見ただけでも身近な作家さん・・・なんて勝手に思ってしまいましたが・・・たまには作家さんの素顔を見るのも良いかもしれないですね。2012/03/16

りつこ

33
なんてことなくてとりとめがないけど空気を伝えてくる物語たち。それで?と聞きたくなるような話もあるけど、妙に身につまされる話もあって、このなにも起こらない微妙な感じが癖になる。マラソンと銀行強盗の話が好きかな。おかあさん、帰って来るよね?そこだけどうしても確認したい。私にもそんな夜があった。ほんとにひとりぼっちになっちゃうかもと不安だった。2015/07/28

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