僕らの青春―下町高校野球部物語

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019857
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

伝奇、SF、人情小説などで知られる作家が時代へのメッセージとして書き残した青春小説。初の単行本化。

著者等紹介

半村良[ハンムラリョウ]
1933年東京都葛飾の生まれ。都立両国高等学校を卒業後、様々な職を経て広告代理店勤務。1962年に「収穫」で『SFマガジン』第二回SFコンテストに入選。1970年代から本格的執筆活動に入り、『石の血脈』(1972年第三回星雲賞受賞)で伝奇ロマンの小説スタイルを開拓。SF、時代小説、伝奇小説、人情もの等の多岐にわたるジャンルの作品を発表する。人情ものの『雨やどり』でSF作家として初めて直木賞(1975年第七二回)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

80
部活より勉強を強いる進学校に、たまたま揃った野球の天才9名。 一流大学を無事にパスするだけで終わってしまう、将来だけのための今。『今じゃないとできないこと』をしたい彼らは、1度だけ試合に出て強豪をやっつける計画をたてます。 野球中の好きなシーン『はじめて集まったのに、チームがまるで一人の人間のように自在に動く』…居場所を見つけて、生き生きとプレイしている様子がとってもかっこよく、嬉しくなりました。 ★4 2018/05/06

takaC

65
著者が誰とか確認せずに図書館の返却本棚にあったのを借りてきて最後まで読んで半村良の著書だと知った。だいぶ古いと思っていたら昭和50年代に書かれた話なのね。面白かったけど物語的にアンバランスでは?連載モノの性なのか最後の唐突な尻切れ度が結構スゴイ。2014/07/31

文庫フリーク@灯れ松明の火

42
東京下町の進学高校。体育の授業は勉強で固くなった生徒の体をほぐす、と云う校風なので野球部も名前のみ。学業最優先。そんな中にも、中学野球や草野球で活躍したスーパープレイヤーがいるわけで。そんなメンバーを集めて、たった一試合でいいから強豪校相手に一発かましてやろう、と云う物語。強烈な反逆でも熱血でもなく、著者が巻頭で語る通り、大人のためのおとぎ話。野球初心者で当初マネージャー希望の主人公。あだ名はダッシュ。A′の如く、いつも誰かのそばにくっついている、主体性に欠ける男の子。ゆるーい青春成長譚。2011/03/11

シュラフ

20
はじめこの本をみて、きっと半村良は東京の下町出身で、野球部で甲子園を目指した自分の高校時代のことを書いたのだろう、と勝手に解釈して読みはじめた。読みながら調べてみると、下町高校というのは母校の両国高校のこと、だがおそらく昭和50年代の時代設定。つまりはまったくのフィクションということ。この下町高校野球部が学歴社会のアンチテーゼのごとくに無敵の快進撃を続け、そして東東京代表として甲子園行きを決めるというありえない展開。でもいいではないか、われわれが野球に求めるのはミラクル。そして半村良はSF作家なのだから。2015/12/06

山田太郎

17
うまくいきすぎる感じだけど、話としてはこれくらいの方が、おもしろい。厚いわりには、すぐ読めたな。2011/08/24

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