フランス料理二大巨匠物語―小野正吉と村上信夫

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019529
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

敗戦後の日本に本格的なフランス料理を導入した二人のスターがいた。ホテルオークラ総料理長の小野と、帝国ホテル総料理長の村上、異質な二人の料理に賭ける情熱と苦労の物語。

内容説明

ホテルオークラと帝国ホテル。両総料理長の料理にかけた命。戦前に西洋料理の厨房に身を投じ、一流シェフを目指し、戦後日本のフランス料理の確立にむけ切磋琢磨し、リードした究極の好敵手の本格評伝。“本物の味”を追求する、苦心と情熱の奮闘記。

目次

序章 日本のフランス料理前夜(明治天皇の「肉食宣言」と洋食事始め;「天皇の料理番」秋山徳蔵とサリー・ワイル)
第2章 小野正吉 ホテルオークラ総料理長(小野正吉の見習い修業;「東京ニューグランド」とフランス語;レストラン事情と小野世代の戦争;小野の南方戦争体験;戦後の苦労「日比谷アラスカ」;野田岩次郎とホテルオークラ;海外研修と調理場の苦悩;野武士集団の混成部隊;せめてソースだけでも統一したい;本物のフランス料理を求めて;フランス料理と辻静雄;小野の晩年とエスコフィエ協会)
第3章 村上信夫 帝国ホテル総料理長(村上信夫の誕生;「ブラジルコーヒー」から転々と修業;憧れの帝国ホテルで修業;村上の北方戦争体験;調理場復帰;フランス修行;第二新館料理長に抜擢;東京オリンピックと多忙料理長;調理場のムッシュと後輩たち;「陽の村上」その人柄の奥;再び、小野正吉と村上信夫)

著者等紹介

宇田川悟[ウダガワサトル]
1947年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家。フランスの社会、文化、食文化に詳しい。フランス政府農事功労章シュヴァリエを受章、ブルゴーニュワインの騎士団、シャンパーニュ騎士団、コマンドリー・ド・ボルドー、フランスチーズ鑑評騎士の会などに叙任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もまちそ

1
きょうの料理に出演してアシスタントのアナウンサーを「あんた」呼ばわりしていたのを見て、小野正吉氏のファンとなった。村上信夫氏は一度だけ行ったフォンテンブローでわざわざ挨拶に来てくださったがニコニコとして本当にお優しそうな方だった。巷では景気の悪化で食を楽しむ余裕がなくなってきている。彼等のような料理人が引き上げてくれた日本の食文化を衰えさせてはならないと思った。2010/03/28

芸術家くーまん843

0
ホテルオークラと帝国ホテル、日本を代表する、ホテルの黄金時代を築いたフランス料理の巨匠、小野正吉と村上信夫の物語。著者の宇田川悟氏は、フランスの社会、文化、食文化に詳しい作家で、本書の執筆にあたり、じつに精力的に取材をされています。帝国ホテルの総料理長だった村上信夫氏は、メディアに華々しく出演されていたということもあり有名ですが、一方の小野正吉氏に関しては、あまり書籍が遺されておず、本書は貴重な文献となります。14歳という若さで、いじめや体罰が当たり前の調理場に送り込まれ、戦争や経営の失敗など、数々の困難2012/12/17

0
戦後、日本のフランス料理界をリードした小野正吉、村上信夫という対照的な料理人を描いている。ホテルオークラの創立の経緯など興味深い話が多い。2012/10/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/558371
  • ご注意事項

最近チェックした商品